こんにちは 新宿目黒・ボイトレ教室Harmoniaのフェルナンデス由布子(@fernandesyuko)です。
テレワークという言葉が浸透しつつありますが先日驚いたのはなんとヨガも遠隔のオンライン教室がスタートしたらしいですね。(2019年3月)
いやはや、すごい流れです。
ボイストレーニングは音声のタイムラグやハウリングなどをクリアにする必要がありますけれど、できることがどんどん増えて来ました。
なかなかレッスンに通えないけれど自宅でしっかり練習をしたい!という人もいまは多いでしょう。レッスンに通いながら、自主練も効果的に行いたい人もいます。
今日はそんな風に自宅でしっかり練習したい人に向けてお伝えします!
うるさくないのかな?
どんな練習なら自宅でできる?
どう練習するのが効果的?
様々な「?」が飛び交うことも多いようですが、ここでキチっとその疑問をクリアにしていきましょう!
声を出すことばかりがボイトレではありません。
忘れちゃいけないのは、歌は身体と自分自身全体が楽器ということ。
自宅でできることはたくさんあるんですよ。
ボイトレの腹式呼吸でやる筋トレ
歌に必要不可欠な呼吸。
皆意外なほど物理的な原則をしりません。
まず物理的なしくみを知っておくと、身体で感じるのも早いです。座学的な学びが非常に大事な部分でもあります。
知識を得るのも呼吸トレーニングも自宅で簡単にできますからね!
下記に詳しく書いておりますから是非チェックしてくださいね。
上記の記事でも書きましたが、多くの方が勘違いしてることがあります。
ボイトレで筋トレするなら、いわゆるシットアップの腹筋はNGです。やるべきは足上げ腹筋です。
足上げ腹筋をしながら1曲歌える軽く歌えうのなら自宅でも十分できるはず。こちらもご参考に。
安定した発声のためのファルセット練習
声がぶれたり揺れたりせずに安定した声をだすためにはバランスの良い息を送り込むのが不可欠。
それには安定したファルセットを出すことがとても良いトレーニングになります。
ファルセットならばさほど声量もあがらず自宅でも練習しやすいです。
ファルセットのロングトーンを息漏れしたり、途切れたりすることなく継続的に練習をしてみてください。
オススメは秒を測ること。長く出そうとすることで必要な筋力も整えられていきます。
これも立派な筋トレです。
毎日の姿勢チェックも自宅でできるボイトレの一つ
歌は身体が楽器です。楽器のポジションが正しく無いと良い音色はでません。
基本すぎて忘れてしまいそうですが日々の姿勢から見直すことが大事です。
自宅でソファに座っている時や食事をしている時、また、PCの前で仕事をしている時など、普段の姿勢から意識をしてください。毎日の努力で身体を生まれ変わります。
こちらもご参考に。
そしていざ声を出すときは鏡の前で身体の力を抜き、中心軸だけ意識する。力を入れるのは丹田だけです。
これは自宅どころか、電車の中で立ってる時や、信号待ちなどなど、至る所でトライできるもの。
ぜひ日々の生活に取り入れて頂きたいです。
ボイトレの前に簡単で効果的なストレッチ
その身体を思い通りに操り、自分の感覚を研ぎ澄ますために欠かせないのがストレッチです。
自宅で毎日やると身体が変わります。
実際当教室での生徒さんも毎日ストレッチをすることで歌う時に勝手に入っていた余計な力がだいぶ拔けてきました。
・首周りのマッサージ
・首を回す(負担のないように)
・足をまっすぐ伸ばし手で足の指を持つ
(持てない人はベルトやタオルを使う)
・開脚をして内転筋を伸ばす。
・開脚したまま体側を伸ばす
(手の指で反対側の足の指先を持つ)
・肩を肩甲骨からぐるぐる回す
なぜそこをストレッチさせるのか、すべてに意味があります。
でもまず大事なのはまずは「伸びてるぞ」という感覚をきちんと自分の脳で受け取ること。身体の細部とつながり感覚を捉えること。これは歌の上達の第一歩です。
そして、発声こそしないものの、楽器である身体を整える最も基本的なトレーニングでもあります。
アプリを使って簡単な自宅リズムトレーニング
メトロノームアプリでリズム感アップ
この世はリズムで溢れています。時計が秒を刻む音も、洗濯機が一定に回転する音も、私達が歩く足音も一定の点があり、長さがある。
その打点に合わせて自分の中で拍を数えてみるのも良い練習になります。
メトロノームのアプリを使うのも良いですね。メトロノームの音を消すように手を叩く(表)、メトロノームの音の間で叩く(裏)。
また、少しテンポの早めの曲を聴いてて、歌は聞かずひたすら手拍子で表、裏とそれぞれずれないように手で叩くような練習もしてました。
今も音楽聴きながらひたすら16ビートを数えていますよ。
リズム練習は、自宅どころか至る所で出来るトレーニングです!
こちらも是非ご参考に。
ボイトレの効果をアップさせるためにちゃんと歌と向き合うこと
自宅でこそしっかり歌を聴く!
自分が練習したい曲、ライブで歌う曲をオリジナルの歌手のyou tubeを聞きながら一緒に歌って歌える気になったりしてませんか?
「歌えるようになった♫」と思っていざリハやレッスンに入って歌うと「アレ、、全然音取れてない、、なんで・・?」ということ、少なくないはずです。
そもそもyou tubeなどは音もそんなに良くないし、リズムなどがクリアに聞こえない。
ましてや最近はスマホやpcで聞くことも多くスピーカーの出力も弱かったり、伴奏の音がより聴きにくくなっています。
曲をよく聴いて音程を確認する
タイミングやリズムを捉える
音の伸ばし方を聞き分ける
言葉の置き方に注目する
言葉の切り方に注目する
声の音色を聞き分ける
etc・・・
そのためにはなるべく正式な音源を聴き、そしてできるならステレオ機器を使ったり、質の良いスピーカーをスマホとつなげるなどして、細かい部分まで聴き取れるようにしたいもの。
曲の中から受け取れる情報量が格段と上がるはずです。
そもそも歌手と一緒になって歌っていたら、自分の歌はよく聞こえません。
どこが歌えてないのか、どこを外しやすいのか、全然わからないですよね。
カラオケなどを用意して練習しましょう。
すべて自宅で準備できることです。家でやることは山ほどあります。
ボイトレの前に鍵盤で音の確認はマストです。
「私はカラオケつかってちゃんと練習してるよ!」という方。
ピアノなどで歌のメロディラインをきちんと確認しないで曖昧な音を勝手に自作してませんか?
曲のメロディラインで歌いにくいところほど、どこか曖昧だったり通過しにくい音。適当に流して捨て音にしてませんか?
キレのある歌のためには、集中的にメロディラインを聞いて音を鍵盤で確認する作業が欠かせません。
また、音の確認や発声練習にギターやウクレレを使用する方は少なからずいるようですが、これは避けておきましょう。
チューニングが必要な弦楽器はピッチが完璧に合わないことも多い。
しっかり合わせたつもりでも湿度などの環境条件でずれていきます。かならず鍵盤楽器を使いましょう。
今は無料のアプリなどでピアノの音階が簡単に手に入ります。しっかり活用してくださいね。
セルフチェック
自分の歌のくせをわかっていますか?
自分の課題を把握していますか?
実は歌は自分自身がものすごくよくでます。自分を知ることが何より上達の近道。
自分の歌を録音する。
歌っている姿をビデオにとる。
シンプルですが現状を把握する身近な手段です。
なかなか変わらない癖は、幼い頃からの環境や経験に起因するものも決して少なくありません。
自分自身を省みてみることは歌い手ならば必要なプロセスです。
自宅でのボイトレを習慣化する工夫
今まで自宅で出来るトレーニング方法をたくさん伝えてきましたが、それをどう継続させるか?が大事。
ダイエットと同じで習慣化が成功の鍵。
まずはうまくいった後の自分を強くイメージすること。
そもそも歌が上手になることが目的の人っていませんよね?
歌を上達させて、その結果として、
・自分に自信をつけたい
・もっと趣味を楽しみたい
・ストレスなく歌えるようになりたい
・人前でかっこよく歌いたい
・なんならモテたい!
とかですよね?その理由は人それぞれ。
そうなった時の自分を想像するとめちゃ楽しくないですか?強くイメージして練習の励みにしましょう。
そしてもう一つ。
環境を整えること。
押入れの奥の埃をかぶったケースからギターを取り出さなければならない人は絶対にギターが上達することはないでしょう。
お勧めしている鍵盤やアプリなどを用意しておければ、それだけで環境は整います。練習に向かう腰が軽くなります。
防音を考えてのボイトレ
今やたくさんの防音グッズが売れてるそうです。スペースがあればそういう対策は是非おこなって、練習環境を整えていただきたいところです。
しかし、かと言って完璧な防音ルームを購入できる人などはほんの一握り。
✔︎アパートやマンションは音漏れを確認
✔︎深夜や早朝はもちろん避ける
自宅で練習するなら当然配慮が必要です。
当たり前ですが、一度クレームがきてしまうと辞めざるを得なくなる。
また、一度気にされてしまうと、大したことなくても気にされちゃうものです。
アパートやマンションの賃貸物件なら、隣の音がどの程度聞こえるのか普段から気をつけておきましょう。
ちなみに我が家は賃貸物件ですが、鉄筋コンコリートのマンションかつ分譲タイプのしっかりした作り。
その上大通りに面しているので、車の音なんかもそこそこ聞こえるのもあって、結構大きな声を出して発声したり歌ったりしていますw
いまはこんなものまであるみたい。いやはや便利な世の中です。
でもね、わざわざ防音を気にしなくても、家だからこそできること、こんなにたくさんあるんですからね。
まとめ
自宅で出来るトレーニング方法はやまほどです。
言い換えれば、発声練習をするより先に整えるべきことがたくさんある、ということ。
こう考えると本当に、歌という世界はなんと広いことか・・・
トレーニングするたびにその奥深さに感嘆のため息がでます。
上達のために欠かせない自宅でのトレーニングを意味のあるものにして、レッスンを最大限に活用してくださいね。