ああ勘違い、腹式呼吸!


腹式呼吸ってどうやるの?

歌を学ぶとなった時に、必ずでてくるのが、これ。腹式呼吸です。
新規でレッスンに来た生徒さんには必ず「習ったことがあるか」
また習ったとしたら何を学んだかを確認します。

そうすると、習ったにも関わらず、

なんとなくわかってるけど口で説明できない、とか
いや、そもそも全然覚えてない、ものすごく難しいと思ってるとか、
また覚えているけど全然違うことをやってるとか、という人がほとんどです。

事実、たくさんのボイストレーナーが様々な表現をしますし、
目に見えない空気を扱っているので余計わからなくなる、、
当然やってる方の生徒さんは迷いますよね。。

 

腹式呼吸はお腹を膨らませる?

時々付き合いでカラオケ教室に通ってるという実家の母にも
「腹式呼吸教えてもらったりした?」と、一度聞いてみたことがあります。

そしたら、
腹式呼吸してるわよ~お腹膨らますんでしょ〜でも疲れるのよね〜

と言ってました。
むむ?お腹膨らます?疲れる?・・・・気になる物言いでしたので、
試しに腹式呼吸、やってもらいました。

が、、、、

首元、鎖骨がハッキリとくぼみをつくるほど強く吸い込んで、
肩と胸が思い切り上に上がっています。これは残念ながら胸式の呼吸。
お腹は出したり凹ましたりしてるのですが、ただ単にペコペコとお腹を動かしてるだけ。
意味のない動きです。

「腹式呼吸はお腹を膨らます」という知識が先走ってしまい、
お腹を膨らますことそのものが目的になってしまっていた模様。

胸式呼吸で肩と胸を上げて肋間筋を動かして息をてるのにも関わらず、
その状態で無理やりお腹を膨らませてる状態なわけです。
これでは疲れるのは当然。
実際のところ、正しい腹式呼吸はそんなに疲れるものではありません。
むしろ楽。その上とっても簡単なのです。

 

呼吸は気圧の変化による空気の出入り

呼吸は気圧の変化による空気の出入り 呼吸というのは、
肺の内部の気圧が変化することで 勝手に空気が出入りするのです。


肺は風船と同じで筋肉がないのですが、
周りの筋肉が動くことで、
肺、胸郭の大きさを変えて内部の気圧を変化させる。 


腹式呼吸というのは、肺が自ら動いて空気を入れ込んでるのではなく、
主に横隔膜が動くことによって肺の容積を変え気圧に変化を起こしてるのです。 

簡単に言うと横隔膜の上下運動による呼吸です。
胸郭、肺とつながっている横隔膜が上下に動くことに伴い、
肺(胸郭)の気圧に変化が起こることで、
外部の空気が勝手に肺の中に入ってくるもの。

ここの理論をしってしっかりイメージするのが一番の近道なので、
レッスンでは丁寧に説明をしています。 
 


体感をして頂くトレーニングとしては、 


<1>口から息をしっかり吐きながら おへその下10センチ位を
ぎゅーっと手で力強く押す。 しっかり押してね!
これは横隔膜が上にグーッと上がってる状態です。
(本来は手の力はいらないのだけど、そうしたほうがわかりやすいのと、 横隔膜を上に上げる力が皆さん足りないので、そうしてもらってます。)


 <2>そして息を吐ききったら力を入れていた手を緩めて お腹を戻す。
(つまり少し膨らむ、という感じ。)
ここの時息は自然に任せて。 息は止めない。
でも強制的に「吸おう!」と口を閉じて 鼻からスーっと吸うのもやめてください。自然に任せる。 そしたら自然と空気は入ります。


 細かい論理は冒頭に書いた通り。

レッスンでは一つ一つの動きに合わせて 説明をしてイメージしてもらいます。 

ブログ上ではまず体感してもらえらば、と。

 

ちなみに、これをやって息がしっかり入らない人は、
<1>のところで吐く力が弱いか、
もしくは<2>のところで、手を緩めてお腹を戻そうとしても
内臓が固くて(冷えや便秘など)横隔膜が下がらない状態、
もしく横隔膜はしっかり下がっているのだけれど、 無意識に息を止めてる状態。 


この内のいずれか、、それとも全てかか、です。
自分の身体の中にしっかり意識を向けて感じ取って下さいね。

 

色んなボイストレーナーがいろんな表現をします。
間違ってるものはきっとないでしょう。
その先生の感じたものがそれだ、ということ。でも真理は一つです。

 

自分の横隔膜さんを信じて下さい。必ず空気は入りますよ!

 

 

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