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ゴスペル歌手TiAの歌の魅力とは

こんにちは 東京新宿・大人のためのボイトレ教室Harmoniaのフェルナンデス由布子(@fernandesyuko)です。

最近ゴスペルシンガーとして、テレビなどでよく見かけるTiAさん。

私は数年前にNYのゴスペルシーンで活躍してる人がいる日本人がいると、ちらっとネットで見かけたのですが最近はSNSやネットでも見る機会が増えました。

抜群の歌唱力を持っているし美しいし日本でこれから人気が出てくる要素が満載!


彼女の歌の素晴らしさをひもとくことはゴスペル好きな人たちやもちろん自分の歌唱力アップにも大きく役立ちそう。

今日は、「お前がいうな」的なところもも含めてそんなTiAさんの歌の魅力を丁寧に紐解いて
みなさんが気持ちよく歌うヒントになることもお伝えしていきますね!

ゴスペルシンガーTiAさんってどんな人?

2020.1.26  カラオケバトルという番組。
MISIAの「THE GLORY DAY」という曲を
歌うのを聞いて、初めて彼女を知った人も多いとか。

私は、「ああ、あのNYの彼女が戻ってきたのか」と思って見てました。

その時は正直なところいわゆる黒いゴスペルっぽさ・・はあまり感じなかったのですが、カーンと抜ける高音に豊かな音色、グルーヴを感じる歌詞の乗せ方、他を圧倒する歌唱力でとても印象的でした。

2016年にアメリカ最大級のゴスペル大会マクドナルド・ゴスペル・フェストのグループ部門で優勝したとのこと。

渡米前に日本でメジャーデビューもし、若い頃から活躍していた様子です。

10代の頃から活躍していて、ゴスペルが好きで歌手を心ざした、というわけではないようなので、おそらくキャリアの中で様々な葛藤があり今このような形にひとまず落ち着いたのでしょう。

そんな若い頃から音楽業界にいるということは溢れ出るパッションに相反して大人の事情に振り回されたことも少なくないと想像します。

彼女のエモーショルな歌はもしかしたらそんな経験も生かされているかもしれません。

TiAの歌の秘密

先日この動画をSNSで見つけました。

Total Praise ~ Amazing Grace /
2020年5月11日 TiA Live Streaming「Believe in Future」無観客ライブ配信

テレビのカラオケ番組よりまた数段彼女の魅力が現れています。

キーの高さ、高音のパワフルさ

1番目にあげたいのやはりこれでしょう。

このTotal PraiseとAmazing Graceの2曲で
最高音は真ん中のド♯の上の上のド♯
つまりC♯6

最も低い音は真ん中のド♯
C♯4

こんな高い音、、でるんだ!
いやはや驚きです。

まあ、トップの音は一瞬なので盛り上がるサビで主に鳴っているのはその下のAくらいかな、と思いますが
それでも非常に高い!!

Total Praiseの

You are the source of my strength
You are the strength of my life
I lift my hands in total ・・

このあとに、「total〜!」で繰り返すところなどは「こうくるかー!」というフレージング。
高音なのにものすごく力強く響きます。

曲のキーの設定も決め込んでいて、アレンジで最大限自分の魅力が現れている。

自分の聞かせどころがよくわかっているというイメージです。

というのも真ん中の「ド」より下はどちらの曲にも出てこないんですね。

出てきている低い音域の方はささやき系の声になることが多いので、おそらくあまり強くは鳴らないのだろうと思います。

これだけ魅力的で力強いハイトーンがスコーンと歌えるんだったら、やっぱりそこを聞かせたいのは当然だし
私たちもそこを聞きたい。

ボイトレ的には「高音が出るほど素晴らしい」という思い込みは外したいものですが、やっぱり高音は高揚感を与えるので場も盛り上がり拍手も沸き起こります。

会場のテンションをマックスにできる技です。

逆に、低音を聞かせる歌は深みや落ち着きを合わせもっていて、盛り上がるのというのはちょっと違うかな。

ゴリゴリの低音を連発して「ハレルーヤ!」ってスタンディングオベーションになるのは見たことないものね。

ま、良さが違うということですね。

ちなみに彼女、身長152センチといくつかの記事で拝見しました。

身長は声帯様の長さと関わりがあり身長の高い人は低音が出しやすい構造がある。逆に、低い人は高い音が出しやすいのです。

もちろん私も含め例外もありますが彼女はしゃべる声もめちゃ高いですし、そんな元々の資質の部分も生かされてるかもしれません。

高音でもブレない声量・音色

これだけの高い音を出すとやはりファルセット要素が増えたり、音色がキンキンしたりなど変化することが多いです。

もちろんTiAさんの歌声も音域の上下に伴いなにかしらの変化はしているものの、高く鳴っても声量は下がってないし音色が妙にとがることもない。

オペラ風にもアニメっぽくもならず、かなり強めの音でカキーン!!とくっきりと響いてるのは
身体の腹圧や声の支えのキープ力が凄まじいのでしょう。

腹圧や声の支えについてはこちらもご参考にどうぞ!

音の輪郭がくっきりしている

音程が良いのは当然なのですが、ぼんやりした音程ではなくて、くっきりその音のど真ん中を捉えられていますね。

音は一本の糸ではなく、それが束になったものだと考えてみてください。

その糸の束が上側やより過ぎていたり、もしくは下側に本数が偏っていたり・・また、ピン!と張っていなくて弛んでいる・・・そんな状態では音程はや音そのものがなんだかくっきりしなくなります。

TiAさんの歌はバランス良い束がつらなり、それがビンビンに張っている感じ。

とても丁寧にまっすぐ聞こえます。
歌がストレートに人の心に届くのはこの安定した張り具合と関わっていると思います。

豊かに変化する音色

歌の音色はグラデーションです。

ファルセットと地声。声密度が高い声とウィスパーヴォイス。

これらは「はい!ここからファルセット!」などと明確な区切りがあるのではなく、あくまでグラデーションのように変化するのが理想。

そして歌の中で最終的には意図せずとも自然と自由に様々な音色が散りばめられていたら最高。

彼女の歌はそんな歌。
音色が本当に豊かです。

ファルセットやウィスパー系、どちらとも言えないが真ん中系の声、優しさと息が少し混じった声。

ピーンと張った地声にも太め、柔らかめ、と色々です。

低い方は出にくくてウィスパーっぽくなってしまった、、というところもあるかもしれないけれど、
安定してる分、むしろ効果的に聞こえます。

高いところをマックスで張って出して、そのあと1オクターブ以上下がると不安定になりがちですけど、落ち着いて柔らかく出している。

totalを繰り返したああとのAmen,,のところですね。

1オクターブと急に下がっていますが、ささやき系の声で安定して歌っています。

こういった声の音色にうっとりする人も多いのではないかな~

深くソウルフルなビブラート

キーの高さに加えてもう一つわかりやすい特徴は、この大きなビブラートです。

例をあげるまでもなく、
全編を通してわかりやすいビブラートが
しっかりかかっています。

「Knowing my help is coming from You」

のcomingの「カ〜」とか特にわかりやすいかな。

本場の黒人のゴスペルシンガーではこうやって伸ばす音の初め方からビブラート全開で歌う人も結構いるので、
ソウルフルな印象、強くなりますね。

Amazing  Graceの方でも同様です。

特に日本語で歌い上げたあとの最後の英語での1回しの部分。パワフルなビブラートで情熱的に歌い上げて、圧巻ですね!

ちなみに曲間で何箇所か一瞬ですが
「あれ、ピッチ低いかな?」
と思うところもあるんですが、このビブラートの音程の変化が強くて低く聞こえる印象がでてくるところがあるように思います。

打点とグルーヴ

どちらの曲もバラードなのですがビートの打点をぱきっと捉えつつ、音の膨らみは緩急がしっかりつけられていてめちゃくちゃグルーヴィー!

Amazing Grace は淡々としてシンプルな曲。

それゆえ歌い上げるのは難しいのですが、最初から自由に膨らむ音の遊びがある。

これを聞いて、アップテンポの曲も素晴らしいだろうな、と思ったらネットにありました!

2004年リリースとあるから16年前!
まだ10代なのかな。

アニメ「NATUTO」の主題歌だそうです。
 「流星」

音の打点も波もくっきりしていて非常に小気味良いサウンドに仕上がっている。

今は表現力もさらに豊かになってるので、アップテンポのゴスペル曲とか、ぜひライブで聞きたいですね!

耳障りの良い声質

声そのものは、黒人ゴスペルシンガー的な深く太いものではないかな、という印象。

でもだからこそのあのハイトーンだろうし柔らかく明るい周波数の高い声はとても聞き取りやすいく、人の耳に残る。

癖も強くない分耳あたりもよくて、多くの人に支持される声を持っていると思います。

TiAの歌のうまさとは

「はいはい、うまいね」とはちょっと違う

ここまで音程も安定していて、くっきり明快な歌い方をしていてビブラートもゴリゴリに入っていると

「ああ、はいはい、上手ですねw」

と言いたくなる人って結構多いんです。

上手なのはわかるのだけれど心があまり動かされずに、
「はいはい、うまいよね」で終わっちゃう。

でも彼女の場合は圧倒的な歌唱力ながら
「うまいねー!」で終わらない気がします。

黒人のゴスペル教会の一員として歌っていたことも関係しているのかな、

ただ上手く歌うのではないソウルの部分で、何かを得た経験もあったのではないかと想像します。

10代の頃から音楽業界にいる故の葛藤も、彼女のエモーショナルな歌い方を育てたのかもしれません。

色々な経験を重ねた上で、さらにその類まれな声を育て磨きをかけたのではないでしょうか。

まだ若いようなのでこれからの発展がさらに楽しみです。

TiAの歌い方が正解なの?

TiAさんの素晴らしい歌のことを述べてきましたが、忘れないでいただきたい。

これが正解ではありません。

あくまでも、
「一つの素晴らしいスタンダード」
をご紹介しただけであって、正解を説明しているのでは決してありません。

深みのあるビブラートではなくまっすぐカーンと伸びる音が聞きたい人もいれば、

高いキーで歌い上げるのより低めの音でしっぽりしたい人もいます。

心地よい一定の精度が保たれていればあとは好きか嫌いか、それだけです。

ただ、好みを言い訳にしてトレーニングをサボっていいことにはなりませんのでそこは注意ですよー!

一定の精度にたどり着けていない人の方が多いですからね^^

キーが広ければ広いほど音量も表現力も幅が広いほど選択肢は当然増えます。

自由に思い通りに歌いたかったらやっぱり練習は欠かせません。

これからゴスペル歌手として

素晴らしい歌唱力をお持ちのTiAさん。

2019年あたりから日本でもどんどん活躍していたみたいです。

たまたま日本に帰ってきたのでではもちろんなくて、積極的に日本で売り出そうと計画的に帰国したのでしょう。

「TiAゴスペルクワイヤー」などもあるようでした。ファンクラブ的な位置付けになるのかな。

これから精力的にこのように活動を広げていこうとした矢先にコロナウィルスにより活動も制限されきっと色々大変なこともあるでしょう。

でも素晴らしい歌を歌う女性だしオフィシャルブログを読んでいても愛情に育まれまっすぐ育った素敵な女性なんだな、と感じます。

ぜひどんどん活躍していってほしいです!

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