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なぜ「広瀬香美の歌ってみた」youtubeがあんなに人気なのかを勝手に分析!

こんにちは 東京新宿・大人のためのボイトレ教室Harmoniaのフェルナンデス由布子(@fernandesyuko)です。

この緊急事態宣言や自粛期間中、
そして新しい生活様式を迎えて、
多くの一流大物アーティストたちが
デジタルリモートを使って様々な
サービスを提供するようになりました。

矢沢永吉さんも過去のライブ映像を有料配信。
先日はサザンの有料の無観客配信ライブがあったばかりだったし。

いやあ、なんとも有難い時代です。

私のような活動スタイルにとっては
超一流プロが同じ土俵に降りて来た感もあり、
なんというか、、、
おこがましいですが、
非常におっかない部分でもあります。

何曲も自作の歌をヒットさせた上に
ボイストレーナーとしても大活躍中の
素晴らしいアーティストのこのお方が、
youtubeでこんな楽しくてためになる動画を
バンバンアップしてるんですもの。。

いや!でも何これ!すっごく楽しいっ!!!

ジャン!広瀬香美さんの「歌ってみた」

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比べるのも失礼な超大物アーティスト、
広瀬香美さんのこの一連の動画が今とっても人気みたいです。

私も少し前から見まくっていて
勉強になることがたくさん!

今朝もNHKのあさイチに出演して
ボイストレーニング をされてました。

私が歌手としてボイストレーナーとして、
なぜ、このyoutube動画が
めっちゃ楽しくて人を幸せにしてくれる
人気なパフォーマンスなのかを、
勝手に分析させていただいちゃいます!

そして、歌が上手になりたいひとたちに
少しでも役立つエッセンスをお伝えしていきますね。

広瀬香美「歌ってみた」のここがすごい

作詞家、作曲家視点での曲の分析

歌う前に曲の分析をしてくれてますが
これが歌い手視点とうより、作曲家視点なこと。

広瀬さんのヒット曲をバッと調べると
ほぼご自身で作詞作曲をされているし、
プロフィールを見ると、作曲家としての
勉強の方が早かったようです。(英才教育だったよう)

歌だけやっているとどうしても
曲全体的の理解が抜けがちなのだけれど、
作詞家、作曲家としての視点が先なので
考察がとても広い。

木も見て森も見も見て、
なんならその土壌も水脈にも
思いを馳せてるような曲の解釈。

本当にすごいなあと勉強になります。

もちろんこういった深い曲解釈は、
教える側だけではなく、歌う時にとても重要なことです。

曲に対して気がつくことが多いほど
自分の表現力の足りない所に気がつくし
これから何をすれば良いのかがわかってくる。

そしてその解釈は曲との関係性を築く手伝いをしてくれる。
カバー曲を歌う時のアプローチが膨らみます。

この部分は動画の中ではさほど長くないけど
もっと聴きたいなあ、、と思うくらいです。

個人的には、スキマスイッチさんの「奏」の解説が好きでした!

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「天城越え」も捨てがたい!

[su_youtube_advanced url=”https://youtu.be/Kn7SxiAQT2s” width=”460″ height=”340″ rel=”no” theme=”light”]

圧倒的な歌唱力

言わずもがななんですけれど、
歌唱力がやはり本当に素晴らしいです。

様々な楽曲をカバーしていますが、
どんなジャンルも歌いこなしていますよね。

  • パワフルな声量
  • くっきりとしたリズム
  • 一音に対する強弱
  • 声の音色の変化
  • 明快で心地よいビブラート
  • カーンと抜ける声の響き
  • 身体全体で表すグルーヴ
    etc・・・・

全体的には、バーーン!と張った声量感と
音圧の高い声が目立つけれど、
やはり細かいところで声のニュアンスが
豊かに変化していて、コントラストがすごいです。

この曲が一番わかりやすいかな。
King Gnu の「白日」

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後半の音の強弱の使い分けとか
冒頭から比べると全く違いますね。

個性的なアレンジ

これこそこの動画の真骨頂かな。
とにかくアレンジがカッコ良くて
カバー曲を完全に自分のものにしていますよね。

  • テンポを変える
  • キーを変える
  • リズムを変える
  • 音圧を変える
  • 声の音色を変える
  • 強弱のつけ方を変える
  • メロディラインを変えちゃう!

キーは同じものもあるでしょうけれど、
他の項目は大体全部オリジナルとは
変わってるんじゃないかな。

どんなアンニュイな曲も、カキーンと抜けた広瀬香美節になっている。

原曲との違いに(原曲のファンの中には)
違和感を覚える人もいるようなのだけれど
決して原曲の良さは失わせていないのは

作曲家としてのアレンジ力と
ピアノの技術力かしら。

とにかく自分の声や歌、
パフォーマンスの魅力をわかっていらして、
そこを最大限に表せるように歌をアレンジしている。

自分が求められていることも
きっとよく理解されているのでしょう

やはりだからこそ、一流なんだと思います。

ピアノの高い演奏力

間奏や後奏をジャズ風にアレンジしたり
時に部屋にある小物を使ったり、
演奏家としての力量も見せつけられます。

個人的には、
「天城越え」の「天城〜越〜え〜」の
「え」が終わった瞬間に入るピアノがめっちゃ好きです。

いつもピアノとダンスしているみたいな広瀬さん。

テンション高く、ダンサブルにパワフルに
ピアノと手をつないでステップふんでる感じ。

そしてもう片方の手で私たちを引っ張っててくれる感じかな。

時々先に走って行っちゃって
「どこいくのーー?!」ってスピード感もある。
なんならテンションも「おーーい!」って時もある(笑

だからこちらも楽しくなるし、
踊りたくなるんでしょうね、きっと!

リスペクト溢れるお人柄

楽曲に対する、その作詞作曲者に対する、
歌い手に対するリスペクトに溢れている。

分析の解説を聞いていても
歌のアレンジを聞いていてもそう思います。

そして、自分より年齢もキャリアも
ずっと若い人たちの曲を歌っていることが多いけれど

「本当勉強になった」

っていつも言っているんですよね。
これってそう簡単に言えないこと。

相手に対するリスペクトはもちろんですが、
これは自分のやっていることに
自信がないと言えないものです。

余裕が感じられますよね。

歌が上手くなりたい人は広瀬香美から何を盗む?

ここまでは勝手に広瀬香美さんの動画を分析させてもらってしまいました。

が、私はボイストレーナーなので

じゃあ、歌が上手くなりたい人はここから何を学ぶのか

を考えて伝えていきたいと思います。

動画から学べること

もちろん、これらの動画から学べることたくさんあります。

ただ、正直言って「歌が上手くなりたい」
とボイトレを探している人にとっては
ぶっちゃけめちゃくちゃ高度です。

曲の分析の箇所に関しては、
専門用語などを使うこともなく
とてもわかりやすく説明してくれていて、
練習のアプローチの参考になることはあると思います。

ただ、抽象度の高い説明もあったり、
曲のアレンジや演奏力のレベルが高過ぎて
なかなか普通にボイトレをしたい人が
練習方法を探って見る、という方向性だと
ちょっと難しいかもしれない。

でもひとつ、絶対聞いてほしいことがある。

それは「声の音色や音量の変化」です。

全体的に音圧の高い声量のある声で
歌っているのは確かなのですが、
だからこそ途中にふっとある抑えた音や
強弱のフレーズが活きてくる。

明るいまっすぐな広瀬香美節声を
際立たせる濡れた音色や
抑えた声をよく聞き取ってみてください。

それともう一つ。
是非一緒に歌ってみてください。

この方はやっぱり全身全霊で
音楽を歌を、楽しんでいる。
歌うこと、演奏することを
愛してるなーって気がします。

だから一緒に歌ったらめっちゃ楽しくなると思いますよ。

ああ、歌うって楽しい!!
って純粋に味わえるところに
連れて行ってくれるはずです。

 

それでもやっぱりおすすめは完コピです。

どんな歌も原曲の良さを殺さず
自分のものにして楽しめる、
しかも極上のクオリティで。

これって本当に素晴らしいことです。

でもだからと言って
「やっぱり自分なりにアレンジするのが自由で楽しくていいよね」
と言った風にカバー曲を歌うことは
自分の生徒さんには最初はおすすめしません。

おすすめはまずはなによりも「完コピ」です。

原曲と同じように歌う練習をして
自分の表現力の手札を増やしていくことが
むしろ個性豊かに歌うために必要になってくる。

こちらに詳しく書いてあります。

[clink url=”https://voiceandsoul.me/column156goodkooksong/”]

 

広瀬さんほどの歌唱力であれば、
原曲通りのテンポの「天城越え」も
ファルセットを使った「白日」も
アンニュイな「Lemon」も
絶対に歌えるはず。

歌える歌唱力があっても、
あえてそれを選ばず、
自分のオリジナリティを出している。

なぜなら自分が歌うなら、それのがかっこいいと知っているかです。

最終的に目指したいのはここです。

原曲の通りに歌える表現力も無いのに
オリジナリティを出そうとしても、
思った通りの歌は歌えないし
それで人の心は動きません。

「なんか違う」「なんかカッコ悪い」になってしまいます。

自分の歌の個性や強みを知り
それを遺憾無く発揮するためには
まずは「完コピ」して自分の中の絵の具を増やしましょう。

それから自由自在に色彩豊かに色を塗りましょう。

それが遠回りのようで何より近道です。

ロマンスの神様はやっぱりすごかった

このブログのためにめっちゃ何回も
同じ動画を見まくったんですが、
何回見ても楽しい(笑)

そして、何回も見るので、
解説のところは何倍速かで
聞くようになってくるんですけれど、

1,75倍速くらいでも何を言ってるかわかる、
という声の鳴りと滑舌の良さもすごい。

歌やパフォーマンスをすることで
人を幸せにするって、笑顔にするって
本当素晴らしいこと。

いくらリモートになっても
何がデジタル化されていても
画面の向こう側にいる人たちの顔を
思い浮かべたパフォーマンスができる自分でありたい。

こんな風にも思わせてくれました。

広瀬さん、今後も動画楽しみにしていますねー!!!

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