ゴスペルを歌う人がボイトレをするべき3つの理由

東京新宿・目黒区・オンラインとレッスンをしてます大人のボイトレ教室のフェルナンデスユウコです。
50代前後の女性の皆さんに変わらず人気のゴスペル。そのゴスペルを歌ってる人はなぜボイトレが必要なのか、、大きくわかえて3つの理由をお伝えします!
ゴスペル歌ってるけどなかなか思う通りに歌えないとか、ボイトレやろうか悩んでるんだよなとか、セルフでもいいからボイトレしてみようかとか・・・いろいろ考えている人にはぜひ読んでいただきたいです。
また、ゴスペル習おうかボイトレ先にやろうか迷ってる人にも何かヒントになるかもしれません。

ちょとだけ自己紹介・・・
なんで私がそんなことわかるんじゃい、、という方もいるかもしれませんが、私の教室にはゴスペルやってる生徒さんがかなーーーり多いんです。
私自身が音楽活動を始めた当初、ゴスペルが流行りだしてて仕事もたくさんさせていただいていました。
また、米軍のディレクターのクワイヤーにいたりなどもした経験があったり、今現在も全員ゴスペル出身のコーラスユニットSound Of Spirit もやっておりますし、声もソウルフル系だからかな、なんてところが理由かと思います。
そんな自分自身の経験と、ゴスペルをやっていてレッスンにきてくれてる生徒さん達が、実際に持つ歌や声のお悩みを考えると、ゴスペルやってる人は絶対ボイトレをした方がいいと言い切れちゃうくらいです。
それの方がもっと気持ち良く楽しく、そして長く趣味でボイトレを楽しめるからです。
ゴスペルを歌う人がボイトレをするべき3つの理由
大勢で歌うから
まず最初に最も大きな理由を話してしまいます。
大勢で歌うからです。
大勢で歌う。当たり前ですよね。これこそがゴスペルの醍醐味!
ですが、大勢で歌って自分の声がよく聞こえないことはないでしょうか?片耳抑えながら歌ったりしていませんか?
よく聞こえないから自分のハモリの音が確認しにくくてピッチを外してしまったり、自分の声をよく聞こうと今度はがなってしまって声を枯らせてしまう、などという話もよくききます。
ライブなどは特にです。一人一台マイクを与えられることの方が稀なゴスペルのステージ(コロナ禍以降は少し変わったところもあるようですが)、後から録音を聴いたらひっくり返るほど酷かったなんてのも良くある話です。
じゃあこれはゴスペルをやってたらしかたないものですか?
いや、全くそんなことはないですよね。本場のアメリカではゴスペルは基本教会の礼拝で歌うものなのでそもそもマイクなどない。
ですが音を外しまくってハモリがとっ散らかったり、ガナり声でひどい声になってる本場のクワイヤーはみたことありません。
でもなぜ日本の個人レベルではそういうことに陥りやすいのか。
これは基礎的な声の力や音程の安定さがないのが原因の一つです。
発声や歌は「運動」的な要素が強いです。基礎的な運動能力がしっかり保たれているかってめちゃくちゃ大事なのですよね。
もちろん自分の声はちゃんと聞こえる方が圧倒的に良いのですが、どんな環境においても、しっかり響く声を引き出せる身体になっているかが鍵。
そしてもう一つ、音程は声帯の働きです。声帯をバランス良く動かせる柔軟性と筋力が安定した音程につながります。
基礎的なボイトレをするからこそ育まれるものなんですよね。
感情に持っていかれやすいから
歌で最も大事なものは何か?と聞かれると、それはやっぱりハートです。想いであり、感情です。
想いをのせたさまざまな感情表現が、身体と同化して声に乗って外に送り届けられた時に人は感動をします。
ゴスペルは特にそもそもが宗教音楽です。
日本でも、クリスチャンのグループはもちろんのこと、そうじゃなかったとしても、ゴスペルの持つ感謝の気持ちや思いやりを胸に歌を歌っていたり、絆を大切にし仲間意識が高いグループってやっぱり多いです。とても素晴らしいことと思います。
でも、感情に自分が溺れてしまうと自己満足になってしまうんです。これは歌に限りませんよね?
たとえプラスの感情でも暴走すると大切なものが置いてけぼりになります。
歌の場合は「身体」です。
楽器としての身体が置いてけぼりのままになってしまっては、残念ながらその歌は人の心には届きません。
しかし、基礎的なボイトレや、歌の表現の練習をしていくと、感情が顔の表情を含めた身体を通して声に乗っていくことができるようになっていきます。
身体と感情がしっかりとリンクをして、「声の自由度」が増すのです。
だからこそゴスペルのように人の心を豊かにする音楽こそ、ボイトレが欠かせないのではと思います。
ただし、この理由2つ目に関しては、ノンクリスチャンのゴスペルの方々が当てはまることかなと思います。クリスチャンの方々が歌を届けるの先にあるのは「神」なので、感情が声や歌を追い越して先を駆け抜けていくこともありますからね。
一人の力が皆の力になるから
これは1つ目の理由とも繋がってます。
ゴスペルは大勢で歌いますね、それゆえ、一人の歌声はさほど目立たないのではないか、影響はないのではないかと思われがちです。
でもこれって大間違いなんですよ〜!(ドキッとした人は正直に手をあげよw!)



自分一人くらい音がすこしずれてもきっとわからないよね〜



この高い音がちょっと届かないけど彼がちゃんと出るから俺はいっか



あ・・・ここの歌詞覚えてないな〜ま、誤魔化せるよね!
こんな風に考えていたことある人ー!?



はい!
私もそんな風にかんがえていたことありますよー!
でもね 一人の影響って少なくないどころか、実はものすごく大きな影響があります。
歌は小さくてこまかーい気遣いの積み重ねです。1つだとたいしたことじゃないものも、積み重なるとすごい変化になるんですよ。
歌っててそう感じたことありませんか?
一箇所気をつけるだけでそのフレーズの全体像がものすごく良くなったとかか・・・
逆も然りで一箇所だけピッチがずれてる、、でもなんかパッとしないフレーズになったとか、、ね。
グループとして考えてみても同じです。一人の声の力、歌の力が今より少しでも安定してパワフルになっていけば、そのグループ全体の歌のエネルギーは格段にアップします。
一人の力がみんなの力を上げてくれる。ラグビーの One for all , All for one と近いものがあるだろうと思います。
自分が所属しているゴスペルグループが好きだからこそ、大切だからこそ、ボイトレはした方がいいものなのです。
ゴスペルやるならボイトレは必須なのか?
上記3つの理由から、ゴスペルを歌う人、習ってる人はぜひボイトレをしていただきたいと思います。それのが絶対気持ちよく歌える、だから長く楽しめるのです。
でももし自分がやるべきことが何か分かれば、自主トレでもいいと思いますよ。
もっというと、歌うことそのものに、発声の筋トレ的な要素があります。
最初に伝えたように無理してがなったり音程を見失わないような工夫をできれば、歌のためのトレーニングにもなる素晴らしい機会と思います。
ゴスペルは結構長い間習ってる人が多いなと思っています。幾つになっても楽しめるような工夫をぜひしていってくださいね!