こんにちは 東京新宿・大人のためのボイトレ教室Harmoniaのフェルナンデス由布子です。
今でこそソウルフルをモットーに歌っている自分ですが、ずっと歌から逃げてきました。
本当はやりたいのに、 向き合うのが怖くていつもこっそり歌って(笑)
二度ほど、体調不良をきっかけに
強制的に歌の道に押し戻されました。
その後はもう、「私はヤッパリ歌うんだ」と覚悟を決めました。
でも、自分のが逃げてきたことを後悔したことも多くって、
「ひたすら音楽や歌に向き合ってきた人」が羨ましくて羨ましくて。
確かJUJUさんだったかと思いますが、
「私は歌手になるんだ!」と単身NYに乗り込んだとか、
まあ、そんな話は割に近いところにも山ほどあって。
そのたびに、逃げてきた自分を恥じたり、
「ブランクがある」と言い訳をし続けて来ました。
でも、本当はボーカリストへの道に「絶対これが正しい」はないはず。
今メジャーシーンで売れているトップアーティストももちろんですが、
ライブハウス中心に活動をするプロフェッショナルにもアマチュアにも、
素晴らしいボーカリストはたくさんいることを知ったから。
その一人一人がそれぞれバラバラでユニークな道を通ってきてます。
ボロボロにけなされても、音楽が好きで好きで努力しまくり確固たる地位を築いた人も、
一度メジャーデビューしたのに全く売れず、1人で1からやり直した人も、
会社員をしながら曲を作り続け、ライブしまくりインデォーズでデビューした人も、色々います。
趣味の道を極めてる人も、沢山います。
昨今は特に、CDが売れない時代。
レコード会社がアーティスト育成や売り出しにお金をかけなくなった上、
インターネットが当たり前のように近くにある便利な世の中。
カラオケや歌関係のアプリもものすごく進化してる。
多種多様なスタイルで気軽に音楽を提供できるようになってきました。
ちなみに、手軽だからクオリティが低くても気にせずトライ&公開できるのもこの時代ならでは。。
そこはシビアに努力したいもの・・・
そんな今の時代、ボーカリストへの道は本当に様々。
それを改めて実感したのは、
今の形でボイトレ指導を始めてから
色んな生徒さんに会ったから、というのもあります。
「私が歌なんて!」と自分を卑下するのも、
もう遅いと諦めるのも、終わりにして、
大人になってもう一度歌にトライする人が沢山レッスンにきております。
また、ずっと頑張ってきた人も、さらなる飛躍を目指し家庭や会社と両立しながら努力を続けてる。
そんな素敵な大人たちにあって、
「ああ、私ってバカだったな〜」とつくづく感じたのです。
逃げてきた自分ではなく、
逃げてきたことを恥じていた自分をバカだったな、と。
試行錯誤しながらも、歌の道を突き進めようと決めたこと。
そして、そんな回り道の経験も、今の自分の歌を作る宝だから。
回り道して掴めなかったものは、今掴めばいい。今もう一度やってみればいい。
誰でもそう。
もがきながらも一生懸命自分の道を歩いてきたなら、
今の景色を彩る絵の具は必ず手に入れられているはず。
そしてこれからも、その絵の具はいくらだって増やせる。
王道も邪道も寄り道も無く、有るのは、自分の道。それだけですね。