息が続かないという悩み


歌を歌っていて息が続かない

こういう悩みはよく聞きます。

先週伺った大槌町の高齢者の方たちへの歌のレッスンでも一番最初に上がってきたお悩みです。
呼吸力が年々減っていくと言われる、年配の方にはより切実な悩みかもしれませんね。

 

 

呼吸力とは

ここでいう「呼吸力」とは、十分な呼吸量を肺に入れるための力と思って下さい。
でもそれは肺そのものの力ではありません。
肺には筋肉がありませんから。

呼吸をするために必要な、胸周りや背中、脇腹などの呼吸筋の持つ力。
また、胸郭や横隔膜の運動によって呼吸は行われるので、
姿勢が崩れると胸郭の支えや横隔膜の動きの邪魔をすることになります。
よって正しい姿勢を保つ筋力が必要になります。

それらを呼吸力と呼んでいます。
息が続かない悩みを解消する鍵になるのも、この呼吸力です。

 

呼吸力をアップさせるためには

肺が広がりやすいように胸周りや背中、脇腹などの呼吸筋をしっかりストレッチすることや
正しい姿勢をキープできる筋力を整えることがまず先決です。

例えば、
手をまっすぐ上に伸ばして頭上で手を組み呼吸を繰り返す。
また、その腕を身体ごと右や左に傾けて脇腹を伸ばす。伸ばした所でまた呼吸。
これだけでも十分な呼吸筋のストレッチになります。
呼吸をし続けてるのがポイント。

また、脚を伸ばして座った状態で、手で足の指をつかむこと。
腰はしっかり立たせた状態をキープ。
これは脚の裏側をストレッチすることとなり、姿勢を支える骨盤を正しい位置にキープしてくれます。

また、深い腹式呼吸を繰り返すことは、横隔膜の上下運動そのものです。
吐いて、吸ってを繰り返し(ポイントは吐くことから)横隔膜の動きを促進してあげましょう。

息を続かせるためには、まずは呼吸をするための筋肉をほぐし姿勢を整える。
長く続く声もまずはここから、です!

 

息を長く吐き続けるために

さて、呼吸力がアップしました。
では、さて、声を出していきましょう、という時に
息を長く続けるためには息をたくさん吐く必要が有ると考えている人がいます。
これは大きな間違いなのです。
歌う時、吐く息の量はいつも一定です。
口笛程度の少しの量で良いと言われています。

これは多くの人が勘違いしています。
ボイストレーナーでも間違えてる人、たくさんいます。

大切なことなのでもう一度。

吐く息の量はいつも一定
です!

腹式呼吸の練習をする時などは、まずは一定の量の息を長くゆっくり吐く練習をしてみて下さい。
決してたくさんの量を吐こうとしないでくださいね。
少しずつ少しずつ、です。
気がつけばどんどん吐く息が長く伸びて行ってるでしょう。

呼吸は大事なポイントがいくつもありますので、また書いていきますね。