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歌うと喉が痛い、すぐ枯れるのを治す方法。「喉を開く」の勘違いから解明!

こんにちは 東京新宿・大人のためのボイトレ教室Harmoniaのフェルナンデス由布子(@fernandesyuko)です。

気合い入れてライブの準備をしても、
✔︎すぐに喉が痛くなる、枯れてしまう
✔︎風邪でもないのに喉だけ調子が悪い
✔︎1、2曲歌っただけで喉がカサつく

これらのお悩み、実はよくあること。
そしてその多くは繰り返します。
いっつも声が枯れてる状態。。。

あなたもそう言う方かもしれませんね。

喉が痛いだけでストレスなのに
練習ができないとなるとさらに不安も募ります。

これは主に2つの原因によるんです。
そして、その一つは「喉を開く・喉を閉める」の勘違いに起因しています。

そこを解明すると、喉を痛めたり枯らしたりしないで、楽に歌う方法が見えてきますよ。

歌っているとすぐ喉が痛い、声が枯れていく原因

歌っていてすぐに喉が痛くなったり、
声が枯れていってしまうのには、
主には2つの原因があります。

 1.喉周りに力が入ってる

高い声を出す時に喉が痛くなることが多い場合

ボイトレで「喉に力を入れないで」と言われること、多いのではないでしょうか?

特に高音を出そうとするときなど、
喉周りの首の筋肉や顎周辺に
よけいな力が入ってしまう方が多いですが、
これは高い音を発するときの声帯の伸展を邪魔してしまいます。

また、その時は同時に
舌の奥の方に力が入っていることも多い。
そうなると余計に疲れてしまうし、
発音や共鳴にも大きく影響して、
良いことが一つもありません。

高い声を出す時に特に喉が痛くなる人は
こちらも是非チェックしてください。

[clink url=”https://voiceandsoul.me/column124/”]

高音低音にかかわらず喉が痛くなる場合

もちろん、どの音程にかかわらず、
喉周りに力が入ってしまってる人が多いのも事実です。

さて、どうしたら良いでしょうか。

[word_balloon id=”1″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true”]でもどうしても喉に力が入っちゃう・・[/word_balloon]

[word_balloon id=”3″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true”]外側から緩めてあげるのと他の所に力を入れることが大事![/word_balloon]

どうしても喉に力が入ってしまう場合は、
次のことをぜひ試してみてください。
高い声を出して痛くなる場合もぜひ。

発声しながら首を両手で軽く挟み、
軽く揺らして、外から緩めてあげます。
声は最初ぶれますが
首回りがリラックスするはず。
身体の軸がでてくるとだんだんブレなくなります。
外側からのサポートで「ここは力をいれるところではないんだよ」と身体に教えてあげるかんじです。

2.声帯がちゃんと閉じておらず息が漏れている

もう一つは、
「喉に力をいれてはいけない」
とよく聞いているので、
発声の基礎である「声帯が閉じる」ことが
逆に出来なくなってるパターンです。

これかなり重要です。

年間のべ100人以上の方の声を聞いてますが、
体感としては、1つ目の「喉に力を入れている」
よりも、こちらの原因のほうが圧倒的に多く感じます。

これをきちんと理解するには発声のしくみもちょこっと知っておきたい。

声は、声帯が閉じているところに呼気が通り、
閉じている声帯の粘膜が振動して出ます。

*POINT*
声帯は粘膜と筋肉と靭帯で構成されています。声は、ピタリと閉じてる左右の粘膜のヒダの間を呼気が通ることで周辺の空気が共振してさらに共鳴器官を経て外に出てきます。

「声帯」で画像検索するとピンとくるかもしれません。
(ちょっとグロいですから気をつけてー)

V字になっている時は息を吸っている時。
これが閉じて一直線になってその粘膜の間を呼気が通るんですね。
その時の振動が周りの空気を揺らして音になるんですね。

このヒダが閉じられていない人がものすごく多いのです。

声帯がちゃんと閉じていないので
息が漏れてしまいます。
息が漏れると声帯にも負担がかかり
痛めやすく枯れやすくなってしまいます。

しかも「息が漏れてる」と思い至らず
「喉が痛くなる、、また力を入れすぎか」
と1の方の原因だと思う→
さらに脱力しすぎる→

さらに声帯は閉じなくなる→
悪循環。

他にも、
声帯が閉まってない場合には、
*声に芯が出てこない
*声密度が安定しない
*声量がでない
ため、余計息を当てて声帯に負担をかける・・・・

ということにもなりかねません。
そういう生徒さんをたくさんみてきました。

心当たりがあれば、

*息の量はなるべく少なくすること。(どんなに高い声でも大きな声でも息の量は一定)
*息を止めるような感覚を持つこと(力は入れない)

これを是非心がけてください!

こちらの記事も是非ご参考に。

[clink url=”https://voiceandsoul.me/column022/”]

 

でも正直、みなさんが勘違いしても仕方ないふしがあるんです。

なぜなら、喉は開きましょう!と言うボイトレ指導があるからです。

 

喉は開いて歌うのか、閉じるのか?開きながら閉じて歌う方法!

上述した通り、声帯は閉じていないと安定した声は出ません。

ただ一方で「喉を開いて歌いましょう」
と、ボイトレ指導ではよく言われる言葉です。
よくネット上でも見かけます。

反対に、「喉を閉じましょう」という記事も見かけます。

なんだか辻褄の合わないことを
言っているように思えますよね。
説明不足で大きな誤解と混乱を生んでしまってる気がします。

大切なポイントは、
声帯は閉じる、喉周りの共鳴腔は広げてます。

息の量は少なめに、息を止めるくらいのイメージでしっかり閉じて声をだす。
でも喉の奥の方は広げてしっかりスペースを保つ。

声帯を閉じながら、喉周や口奥の共鳴はしっかりひろげるといいうことです。

安定した息が送り出されて良い振動を作り音が鳴る、その上で共鳴器官を緩ませる。
そうすると声のクオリティーは格段に上がります。

喉の共鳴腔を開くことはよく、「あくびをするときのように」と表現されます。
これで感覚を得るのもいいでしょう。

ただ、あくびのときのように喉の奥に力が入っていると声がこもるので、そこは注意してくださいね。

歌っていて喉が痛くなる場合は腹式呼吸はマストです

1の「喉に力を入れている」も、2の「声帯がちゃんと閉じておらず息が漏れているも、どちらの場合も腹式呼吸はマストです!

腹式呼吸は呼気の圧力を高め、
声帯が閉じる力を高めます。

そしてその下腹部の支えがあると安定した声が出てくるので喉に力を入れる必要などなくなります。
こちらの記事に詳しく書いてあるので是非ご参考に。

[clink url=”https://voiceandsoul.me/column035/”]

喉が痛くなったり枯れたら歌う歌やトレーニング

喉が痛くならない、枯れないために
根本的な原因を探り解決方法をお伝えしました。

ただ、もう実際に痛くなっちゃった、枯れてしまってる。
でも歌いたい、練習したい!
どうしたら良いの?と言う場合です。

喉が痛くなってもできるトレーニング

喉が痛くなったら、その程度にもよりますがまずは歌わないことが一番。声を出さないことが一番です。

でもどうしても練習したい、歌いたい場合はまずはハミングから行いましょう。
声帯への負担が少なくウォーミングアップなどにもぴったり。

私も喉を枯らしてしまい
一週間ほど歌えなかったとき、
音声外来の先生に
「ハミングから馴らしていって」
と指導されました。

一方、喉を痛めている間、
決してやってはいけないのが「ささやき声」です。

喉を痛めたり、枯らしたりすると、
ついついささやくように話したり、
歌ったりする方が良い気がしますが、
これは逆に息をぶつけてるので負担がかかります。

声帯を閉じてしっかり鳴らし、
小さめに声を出すようにしてくださいね。

喉が痛いときや枯れてるときに歌う歌

はっきり言ってそんなものはありません笑
そんな時はガンガン歌わないでください^^

ただ、環境については言えることがあります。

自分の声が聞こえない時に
人は声が大きくなる傾向があります。

普段から大事なことですが、
とくに喉が痛かったり枯らしてる時は、
自分の声をしっかりモニタリングできる環境で
歌うように気をつけてくださいね。

まとめ

プロの歌手であろうと、
趣味でバンドやゴスペルをしてようと
カラオケで歌うだけであろうと、
関係ありません。

誰にとっても、声というのは自分の思いを直接相手に伝える唯一のツールです。
声帯や喉というのは、そのツールを司る司令塔のようなもの。
そして決して代替品はありません。
一生、死ぬまであなたと共に過ごしてくれる大事なものです。

丁寧に愛を込めて大切におつきあいをしてくださいね!

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