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ハスキーボイスになりたい人が知るべきかすれ声との違いと正しい出し方

こんにちは 東京新宿・大人のためのボイトレ教室Harmoniaのフェルナンデス由布子(@fernandesyuko)です。

ハスキーボイスが印象的な歌手は結構います。

サザンの桑田さんなど代表格でしょう。
少し古いけどバービーボーイズの杏子さんや中村あゆみさん。

私が最初に強烈な印象を受けたのはもんだよしのり氏。

洋楽系だと、アギレラやアリシア・キーズも
ハスキーな要素がチラッと垣間見えます。
ジャニス・ジョップリンも忘れちゃいけない。

共通する印象はセクシーさやかっこよさでしょうか。
ハスキーボイスに憧れてる人も少なくない。

でも、勘違いしないように。

ハスキーボイスとかすれ声は違います。

ここであげたヴォーカリストの中には
ハスキーボイスになるために
お酒を飲みながら無理に声を潰したとか
まあ、逸話もある人もいるのですが、
そこの真偽はさておき

喉を痛めつけることとハスキーボイスには何の関係もありません。

健康な喉を保ちながらハスキーな声で歌うことはできるのです。

ハスキーボイスになりたいならかすれ声との違いを知りましょう

ハスキーボイスとは

ハスキーボイスとはいわゆるかすれたスレた感じの声の事です。

Wikipedia によりますと

ハスキーボイス (husky voice) とは、
しゃがれた声、かすれた声の事。
「嗄声」と似た言葉だが良い意味で用いられる。
嗄声の一形態といえる。
悪声の意味で使われることは少なく、「ダミ声」とは対照的である。

とのこと。

「良い意味で」用いられる
とか書いてあります。
まず、めっちゃくちゃ主観的なもの、
ということも忘れないでいただきたい。

喉を痛めてつけていない正しいハスキーボイスとは

喉を痛めつける事なく
自由自在に歌える素晴らしいヴォーカルの
ハスキーボイスというものは、

声帯の横にある仮声帯が振動することで
声の鳴りに歪みを与えハスキーに聞こえるようです。

大事なのは、声帯そのものはしっかり振動しているということ。

アリシア・キーズやアギレラの
要所要所で聞こえるハスキーな声はこれだと思います。
平井堅さんもフレーズの頭にこの音が鳴ることがある。

ジャニスジョップリンはドラッグやお酒の影響から
あのようなかすれ声になったと言いますが、
もし声帯にものすごく負担がかかっていたら
あんなに高音は出ないし、細かいフレーズを歌うのは難しいでしょう。

きっとこの仮声帯が鳴っていたはず。

ヘビメタなどの「デスボイス」というのもこの手法らしいです。

かすれ声の原因は

一方で、声帯がバランス良く振動していない場合も
「かすれ声」となりハスキーボイスと認識される場合もあります。

そして、「ハスキーボイスになりたい」
とわざわざ自分でこの状態を作ってしまう人もいます。

これは実は絶対避けてほしい事です。

【1】声帯の閉じと呼吸バランスの問題

かすれ声の人で最も陥りやすいのは、
声帯の左右のひだの閉じ方があまく、
呼吸にムラがあるなどして
正しい振動を声帯に起こせていない状態です。

ギターを例えにしますが、
ギターの弦を弾く指を吐く息とし、
弦は声帯そのもの、とします。

ついでに言えば、ギターボディは身体全体、
真ん中のサウンドホール(丸い穴)が口にあたる。

想像してみてください。
ギターの弦がしっかり張られていなく
ゆるゆるであったら良い振動は得られません。
声帯の閉じがあまい状態と同じです。

また、弦がしっかり張られていても、
強く弾きすぎたらバチッと余計な音がして
弦の振動を邪魔してしまいます。
これは、吐く息が強すぎる、のと同じ状態。

これでは良い音は出ないと思いませんか?

【2】声帯にポリープや結節がある

かすれ声のもう一つの理由としては、

声帯に結節やポリープがあって
声帯の振動の妨げになってること。

声は声帯の左右の襞が振動する摩擦によって生まれますが、
声帯にできたポリープや結節というコブが
(結節は小さなものから大きめのものまであるようです。)
その摩擦を邪魔をしてバランスの良い振動を邪魔をします。

結節の大きさなどにもよりますが、結構な声の出しづらさを感じます。

こちらの記事に詳しく書いてるので
ぜひ参考にして見てください。

ハスキーボイスを出したい人のための練習方法

リラックスしながらエッジボイスを出す

大事なのは声帯を痛めるのではなく
仮声帯を振動させるということ。

そして仮声帯の振動は
首回りを締め付けているとでません。

まず必要なのは喉周りを緩めること。

その上で、エッジボイスと言われるものの練習をしてみましょう。

エッジボイスは、文字で書くと
「あ゛ーーー」と濁点がついたような
ガラガラした感じの呪いの声のようなイメージの声です(笑)

低い声でやってみるとやりやすい。
喉周りは十分緩めてください。

少しずつ出てきたらまずは鳴らす事が第一歩。

最初のうちはキーが高くなると
声が戻ってしまったり
音程のコントロールが難しくなったりします。

根気よく続けることが大事です!

目標のハスキーボイスの人を決めてイメトレ

実は私はハスキーボイスからは遠く
どちらかと言えばクリアでハリのある声です。

でも、アリシアのように
冒頭に少しかすれる感じに憧れていました。

そこで、上述したような
仮声帯を鳴らすような練習を続けて、
良い感じのハスキーな鳴りが出るようになってから、
アリシア・キースの歌を練習してみたんです。

もちろん、そのかすれ声の部分も真似てです。

どんどん、その声が出せるようになってきました。

最初は少しオーバー気味にやった方がコツがわかってきます。

こう歌いたい、というハスキーボイスの歌手の声をしっかりイメージすることは大きな手助けになります。

ハスキーボイスになりたいならまとめ

ハスキーボイスになりたい、
ハスキーボイスで歌いたいなら、

喉を痛めるような息を多く強く出したりすることだけは避けてください。

お伝えしてきたように
ポイントはそこではありません。

緩めながら仮声帯を鳴らし
表現力の一つとしてハスキーボイスを扱ってくださいね。

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