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ハモリの心得・人のためじゃなく自分のために歌いハモるのだ!

こんにちは 東京新宿・大人のためのボイトレ教室Harmoniaのフェルナンデス由布子です。

歌を初めて直ぐゴスペルコーラスをスタートし
20代のお仕事はゴスペルで駆け抜けていった私。
ハモリはソロで歌うより好きかもしれません。

また、我がユニットSOSが4人から3人になり、
同時にアカペラがメインとなってからは
コーラス力がだいぶ鍛えられました。

そこで学んだのは、やっぱりまずは自分が気持ちよくなるべきだ!ということ。
ハモリの心得をお伝えしていきます。

ハモリが好きな日本人

私もその初期から関わっていた一人ですが、
20年位前に日本でゴスペルが流行り
いつのまにかそれは定番となり
今や不動の地位を得ています。

いわゆるブラックゴスペルに限らず、
アカペラやコーラスを聞かせるグループも
メジャーシーンに出てくるようになり、
テレビでもボイスパーカッションからソロまでばっちりそろえたアカペラグループを
競わせる番組が人気となったりなど、ハモりやコーラスものとしての「歌」が定番となってようにも思います。

そもそも、日本では義務教育に音楽の授業があり、合唱は必ず通る道。
ハモることは日本人には非常に身近なことです。

これを当たり前に思っていましたが、どうやら違うようですよ。
夫の国ブラジルでは、そもそも音楽の授業は義務教育では無いそうですし、
ヨーロッパでも授業としては少ないと感じる、と知り合いの現地ママが話してました。
(地域差はもちろんあるでしょうが。ヨーロッパは学校ではなく教会から音楽が発信されているように思いますね。)

いずれにせよ、このような背景からも、
日本人は決められた音程をなぞりながら
人と声を合わせてまとめていくことが得意な人が多いかもしれません。

ハモリは周りの音に集中するべきか

ハモるってそもそもどういうこと?

ハモリ ハモる とは、英語のハーモニーから来ていますよね?
これを日本語で言うなら「調和」です。
(ちなみに当教室の「Harmonia」はハーモニーのポルトガル語♡)

ハモる、とは複数の声がバランス良く重なり合い音が整っていることです。

どうやってハモるか、と言えば、例えば、「ドミソ」という和音を別々の人が奏でてる、ということ。
この音の重なりはいわゆる「コード」として具体的に認識されるものです。
ドミソだったらCというコードになります。

曲を聞いてハモリを聞いて、
主旋律(曲のメインのメロディーライン)を元に
コードを確認すると、どうハモっているかがわかりやすいです。

また、ただ単に主旋律の上に3度、下に3度で音をなぞっていくと、
メジャー(明るくなる)やマイナー(暗くなる)といった曲調の変化に対応ができないので、
伴奏で鳴ってる音をしっかり聞くのも大事です。

ハモリで集中するべきは自分の声か周りの声か

音の調和、ということを考えると、
周りの声に耳を傾けることを優先するべきのような感じもしますが、
私は必ずしもそうは思っていません。

もちろん、周りの音を聞くのは当然超!大事!なのですが、
自分の音をろくにとれていないのに、
周りばかり気にしては良い音は奏でられません。

ハモる時こそ、まず自分の声を安定させることが大切。
自分の声を大切に丁寧に発するのです。
その上で周りの音に耳を済ませしっかりと聴くこと。

その周波数ががぴったりと重なる時、
その歌は豊かで包み込むような振動となり
私達の身体を、心をも揺らすのです。

土台となる自分の声を大切に。

まず自分の土台をしっかりさせることは、
声ののみならず豊かな人生の基本でもあります。

人を楽しませたいなら、
まず自分が楽しむ

誰かを幸せにするなら、
まずは自分が喜ぶことをしよう

自己啓発などでよく言われることですが
これはハーモニーにも当てはまることです。

まずは土台となる自分の声を強固なものにし、
自分の声を最大限心地よく感じられるようにしましょう。

また、自分の声が不安定だったり他の音と混じらない人に限って、
他の人の声や様子が気になってしまうのもよくある話。

そんなことよりまずは自分の真ん中に集中!

自分の声を大切に、そして自分が心地よいと思う感覚を大事にして下さい。
まずは自分を満たして下さい。
周りをとやかく言うのはそれからです^^

ハモリが素敵な良いコーラス・ゴスペルグループの特徴

良いディレクターの居るゴスペルクワイヤーはそのバランスがとても良いです。

だから技術的な面はさほど高くなくても、
皆自分の声に集中しつつ楽しみ、
かつ周りの声もよく聞き共に楽しんでいる様子です。

また、自分を満たした後には気持ちに余裕が出てくるので
技術的な向上心も顔を出します。

ただ単純な感覚で
「解放されて感覚的に気持ちいい!」
を超えて、
もっと力を抜いて振動を感じられる
「身体的な気持ちいい!」
をも求める様になります。
良い意味で欲がでてくる。

そこでトレーニングをして歌う五感を働かせていくと、当然耳も鋭くなり、
俯瞰して積み上がった音を聴くようになります。

テクニック的な要素も磨きがかかり、
ハーモニー自体も更にまとまってくるはずです。

素晴らしいコーラスやゴスペルのグループの方々は、
皆、自分も満たされてると同時に周りの声にも耳を済ませる事ができる人たち。

常にそこを目指して、我々も精進するのみです!

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