東京新宿・目黒区・オンラインとレッスンをしてます大人のボイトレ教室のフェルナンデスユウコです。
私は普段から「大人のボイトレ」として40代以降の方々を中心にレッスンをしてます。
圧倒的に50代、そして60代で占められてまして、その歳ごろの方々のお悩みをよく聞くんですよね。
そんな大人の声や歌のお悩み、もちろんいろいろありますが、大きく分けると3つに集約されます。
大きな悩みも正しいトレーニングをすれば必ず改善するし、また誤解や勘違いを知るコトで悩みが悩み出なくなることもあります。
大人のボイトレの方々が持つ声と歌の三大お悩みとその解決方法
今日は大人のボイトレの皆さんの3つのお悩みとそれを改善していく方法をお伝えしますね!!
先に書いてしまいますが、同じことをYouTubeでもはなしています!あとでしっかりどうやって声を出しているかを映像で確認したい!という人はこちらのYouTubeのURLをメモして、最後までご覧くださいね。
1.声が通らない
まずは大人のボイトレによくあるお悩み1つ目
これは「声が通らない」というものです。
「声がこもる」という表現をする方もおりますし、「声が響かない」という言い方をする方もいます。
声が響かない、こもってしまう、という方のお悩みを聞いていると共鳴器官があまり活用されてないです。
最初に説明を理解していただくために必要な知識として、発声の要素をお伝えします。
発声に必要なのは、
①呼吸
②振動
③共鳴
があります。
声は
①吐く息が
②声帯の振動を起こし音が鳴り
③共鳴器官を通してでていきます
響かない声で悩んでる人は③が弱く②の振動部分に頼りすぎです。
振動似た夜から喉周りに力が入る、そして共鳴器官である顔も力んでしまって声がよく響かない・・という悪循環です。
ではどうしたらよいか!
声を通らせる・響かせるボイトレで解決!
まず自分の中の響きを感じるためハミングをしてみましょう
ハミングをして→そのままロングトーンを伸ばしてみる。
これで鼻腔の鳴りがわかります。
Mmmmmmmmm
そして音を鳴らしたまま口を開けていく。自然とMmmmmというハミングは Aaaaaという声になるはずです。
Mmmmm.→Aaaaaaa
Aaaaaaaa と口を開いた時点ではまだ軽ーく小さめな口の開け方にしておいて結構です。
そのAaaaaaaと軽く開いた状態で、少しずつ顎を下に開いて口を開けていく。
アーとなったまま少しずつ顎を下に開く、そしてできれば力を入れずに口角も上げていく。そして可能なら口角も上げ気味でいきましょう。
顔全体に響きを広げていくようなイメージです。
そしてもうひとつ、大事なのは声を頑張って出そうとするより響きを大きくしようとイメージすること。
声は空気の振動です。その振動が声を出してる部屋の壁に跳ね返って声の波紋を広げていくと思ってください。
声が反響しているのを言葉で表すとき「わんわんする」などと表現するときありますよね。
③大声でわめき騒ぐさま、また、その声や音のうるさく反響する様などを表す語
「精選版 日本国語大辞典」
その「わん」を使って響きを作ってみましょう。
声がその部屋の反響をつくるように
Waaaaaaaaaaaaaaaaaaaaan
と出してみましょう。響きは母音で作られるのでイメージとしては「わーん」ではなく「わああああん」で「あ」を意識的に伸ばす感じです。
2.歳をとって高い声が出なくなった
歳をとってきて高い声が出なくなった、もしくは出ないと言うものです、
これ、そもそも論としてちょっと間違えてる場合があります。
「歳を取ってきて高い声が出なくなりました」とおっしゃる方はほんっとに多いのですが、そういう人に「では20代の頃はどれくらい出てました?」と聞くと実はよくわからないってことがほとんどなんです^^
そもそもあまり高い音は出ていなかったw
もちろん、歳を取れば筋力の低下やホルモンバランスの変化が起こり声にも影響を起こす場合は多々あります。
でも正しい発声を定期的に行なっていれば、歳をとって急に高音が出なくなることなんてありません。
私は歌を始めた頃は大して高音が出ず、トレーニングでいわゆるミックスボイスがでてくるようになり、40すぎてまたさらに音域が広がり、、45を過ぎてから地声的なミックスボイスで2度ほどさらに高い声が出るようになりました。
還暦を迎えてる生徒さんも月一回のレッスンを3年続けて音域が4度ほど伸びました!
もちろん、お伝えした通り年齢の影響ももちろんあるので、取組むのが早いのに越したことはありません。
今が何歳であっても取組むのに最も若いのは「今」ですからね。いますぐやりましょ!
高い声を地声っぽく出したいなら
では高い音を出すためには何をやるといいのか?
高い声は地声でしっかり出したいと思ってますよね、きっと。でもねその勘違いがうまくいかない元です。
例えばゴスペルとか、R&Bやソウルのように、高い声でもパワフルに地声みたいにだしたい!と思っている人は相当多いと思います。
でも、彼らのあのパワーある高い声、実は完全な地声ともとはいえ裏声、ファルセットでもない、まんなかの声を育てることが最初です。
それには声帯周りを柔軟性を持って動かせることと、筋力が必要
まず最初は切れな裏声を出すこと。息の混じらないしっかりした裏声 たかいひつようはない
もう少し具体的な発声トレーニングは、この動画でバッチリご紹介しております!
でも大事なのはまず心構えです!変わると信じることです。
3.声が枯れやすい
またまた多いのが、歳をとって声がすぐ枯れやすくなった、というもの、喉がすぐ痛くなるとかよく痰が絡むという人もいます。
これの原因は複合的です。
まず先ほども伝えましたが、そもそも普段声を出していない人がたまにカラオケ行って頑張って歌うと、すぐ声が枯れてしまうとかということはよくありますね。
筋トレでも、久しぶりに無理なトレーニングをしたら筋肉を痛めますよね、それと同じです。
また、久々に声を出すと分泌がよくなって痰が出やすいという話もあります。
疲れずに良く響く声をだしたかったら、定期的に声を出すということはまず最初にやりたいことです。
声が枯れやすい人は発声に課題がある場合があることも多いのです。
声がスカスカして息っぽい感じになってたら息漏れをしている可能性が高い!
この場合は一から発声を見直す必要もあります。
そしてもう一つ、意外にもホルモンバランス、いわゆる更年期障害で声が出にくくなることが報告されてます。
声を出そうとするとむせちゃったり、そこで咳が出て声が枯れてしまったりなどの症状が出ることがあるらしいのです。
もちろん、ホルモンバランス以外でもこのような症状があるので一概には言えませんが、症状的に思い当たる節ががある方は一度婦人科を受診するのも選択肢に入れて置くといいと思います。
漢方を飲み始めた、ホルモンパッチをはった、という簡単な治療で気になる声の症状が治まった方が生徒さんにいらっしゃいますので、試す価値はあるのかなと。
年齢を重ねていくことは発声には不利と思い込んでいる人がいます。もちろんね、逆らえないエイジングはありますよ。けれどもそのほとんどが適切なトレーニングやケアで対応できるものです。
歳を重ねたからこそ味が出る声も、渋みが増していく歌もあります。
是非、今の自分が出せる最大限に良い声を整えていってください!