どこにでも生かされる力
さまざまなシーンで私達の持つ力や能力やパワーは「◯◯力」という表現をされます。仕事においてよく問われるのは、
判断力
決断力
なんかはもちろんのこと
統率力とか
企画力とか、
発言力、、なんてもあるのでしょうか。
恋愛や人間関係に於いては?
会話力、や雑談力、なんていう言葉もあるし、断る力、という表現も最近ではよく聴きます。人間力、なんていうまるっと大きく捉えた(つまりなんの力か具体的にはよくわからないw)表現もあります。
私の場合、歌手としての「歌唱力」を褒められることもあるし、(これもまた具体的な指標が曖昧だと個人的には思いますが)、自分のボイストレーナーとしての「指導力」が問われる場面にも多々遭遇します。
でも、どんな力よりも能力よりも大事なのは
想像力
です。この想像力は多くの他の力やパワーにつながっていきます。
想像力が全ての源
例えば仕事において、優れた内容やアイディアも大切、効率化させることやスピードも求められますが、同時に大事なことは「締切」「期日」。求められた日までに仕事を終らせること。ここで考えねばならないのは、優先度。正しく優先順位を決めるためには、今これをやらなかったらどうなる?と想像する必要があります。
恋愛においてもそう。相手に自分がいかに愛してるかを伝えることも大事ですが、うまく意思疎通が計れない、相手の気持ちがよくわからなくなったときも、想像力を駆使するとずっとうまくいく。
ウチは国際結婚なので、付き合いたての当初は言葉が伝わらず勘違いすることも多々。また文化や習慣の違いが思いもよらない所にも存在して、お互いにとって理解不能な言動が多々あったのです。(もちろん、あとからわかったことですが。)
それでも、想像力を働かせる、相手の気持ちを慮ることで幾つかの危機を乗り越えてきました^^国際結婚は非常にわかりやすいケースですが、相手と育った環境や考え方が違うのはどんなカップルにも、どんなコミュニティにもあるものです。相手の気持を想像して相手が喜ぶこと、嬉しいことをしてみる。それも愛情ですよね。そして『違う』人なのだと認識すると恋愛ってずっと楽なのですが、その話はまた今度。
歌もそうです。多くの歌い手達が、テクニック的な面で歌がうまくなりたい、と思うだけではなく、思いのこもった歌を歌いたい、と思うもの。そのためには歌詞を紐解いていくのは一つの良いアプローチですが、、曲の中にある全ての世界観を我々は経験してるわけではありません。
戦争のを経験したことない人が戦争を悲しむ歌を歌えないでしょうか?不倫をしたことがない人が不倫っぽい歌は歌えないでしょうか?大事な人を亡くしたことがない人に相手を偲ぶ歌は歌えないでしょうか?
そんなことはないと思います。もちろん実際に経験してる方の想いとはまた別の形になるかもしれませんが、想像することで私達の世界は広がります。メロディに乗ってどこまでも行くことができるのです。
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では想像力はどうやったら鍛えられるのか?
一つには読書。物語の主人公になると、実際の自分には出来ないたくさんの経験ができます。でもやっぱり部屋に閉じこもっていてばかりではダメ。もっと大切なのはリアルな経験!
一歩外に出て、行動して、失敗したり傷ついたりもがいたり喜んだり楽しんだり胸を震わせたりする経験を積み重ねることで、私達の想像力の貯蔵庫にたくさんそのリソースがストックされていく。そんな気がします。
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JavierRodriguez / Pixabay