こんにちは 東京新宿・大人のためのボイトレ教室Harmoniaのフェルナンデス由布子です。
「歌が上手くなりたい人〜?」
と聞くと謙遜する人がいますが、
「歌が好きな人〜?」
と聞いたら正直に答える人がほとんど。
でも、「歌が上手くなりたい」わけではないけれど「歌が好きな人」の多くは
本当のところは、上達して自分の思うとおりに歌を歌いたい、そう思っているようです。
歌が上手になる、、の図式
歌が上手くなりたくない人なんていない、
そう私は思っています。
元々歌が好きじゃないとか苦手だとしたら、そこには何か理由がある。
それを払拭すると、「やっぱり上手くなりたい」と思うし、
照れや謙遜はあるけれど「できることなら上手くなりたい」そう思っているはず。
実際そのように自分の心の蓋を開けて当教室を訪れる方がたくさんいますから。
同時に、「上手くなる」という言葉がテクニック重視のように聞こえてしまい、
抵抗感を持つバリバリの右脳派の方もいらっしゃいます。
「うまく歌うよりも自分の感覚を大事に歌いたい」
「表現することを重視したい」
という方ですね。
テクニックを重視しない方は一定数居るし、
アンチボイトレ派、という言葉も聞いたことがあります。
身体や心の感覚や『自分を表現』することを最優先して歌っていきたい。
そんな人たちでしょう。
何人も出会ったことがある。
それって素晴らしいし、本質をついてる部分もある。
声には魂が乗りますから、心をどれだけ砕いてるか
ということは歌の全体像にとても大きな影響を及ぼします。
でもね、実際のところ、
自分の心と身体の感覚に敏感になって、心から表現することは、
技術的な上達にも繋がるのです。
自分の感覚を優先させる=心身が気持ち良い=歌は上手になる
ということなのです。
歌の上達を引き寄せる快感
自分の感覚を重視し自分らしさを表現して歌いたい、という人は、
自分が心地よくご機嫌であることを大切にしている人のはず。
楽に思い通りに生きる上でもとても大事な感覚だと思います。
同時に、心と身体が心地よさを覚えて快感を得られていると
それは良い声が出て歌が上達していくことに繋がります。
WHY?なぜ?
一見、関係のないことのようですものね。
私達が、設計図通りに効率的に自分の身体を扱っている時、
疲れることなくその本領を発揮できます。
例えば姿勢。
最も省エネなのは、地球の重力に逆らわない体勢です。
これが一番疲れを知らないポジション。
心地よくて気分が良いポジションです。
声を出すこともそうです。
声は身体が楽器ですから、
デザインされたとおりに楽器である身体を整えていれば、
効率よくて疲れを感じることなく声をだすことができる。
その時出てくる声は、最も楽器が正しく使われているから非常に良い声であるし、
同時にその共鳴にものすごい心地よさを覚えるはずです。
負担や力みがないから。
また、音程やピッチ(音の高さ)、ハモリといったものもそうですよ。
人間は本能的に同じ周波数や倍音の周波数の共鳴を気持いーっ!!!って感じるわけです。
だから、美しいハモリは聞いてて気持ちが良いし、
バンドとピタッと息の合った演奏はやっててもきいてても心地よい。
コーラスで、音の高さが周りの人とズレていたり、
バンドのならしてる音と自分の声の高さがズレていたりすると気持ち悪いでしょう?
詳しい音楽理論など知らなくてもわかるもの。
これは、皆本能的にそうなのです。
だから、
自分の心も身体も心底気持ちよくなることは必然的に歌もうまくなる。
快感を貪れ〜!!!
というわけです。
心や身体の感覚を重視して心こめて歌ってるのに歌が上達しない、納得する歌を歌えない
という場合は、もしかすると何処かで自分の心と身体の感覚をごまかしてるかもしれませんよ。
正直によーく見つめてみてくださいね!