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「俯瞰力」こそが鍵!

こんにちは 東京新宿・大人のためのボイトレ教室Harmoniaのフェルナンデス由布子です。

自分が練習中の歌を先程聞き返してみました。
「げ、イメージと違うじゃん!」

多くの人がきっと経験してるでしょう。
「うっそー!こんなはずじゃない!」
「え?これ誰?私?んなわけないよね・・」

私自身何年も歌ってきてますが、新曲に着手するとそういうことはまだ多々あります。

これに気が付き、少しでも思い通りのイメージに近づくには欠かせないもの。
それは俯瞰力です。

自分を俯瞰するということ

自分のメンタルを俯瞰する

「俯瞰」というのは、高い視点で、広い視野でものごとを上から見ること。
そのことによって、より客観的に全体像をを捉えることができるのです。

自己啓発などでよく使われる言葉と言われているこの言葉ですが、
確かに思考やメンタル面において、冷静に状況を認識し何が必要か考え、
最善の策を見いだすために、とても大切な視点だと思います。

 

例えば、ものすごく落ち込みしずんでマイナス思考になっている時でも、
「今ものすごくネガティブになっている」と自覚をしていれば起き上がれる。
自覚をして「よし、5分落ち込もう!」とアラームをセットし、
気持ちを切り替えたりすることができます。

 

また、「もうこういう思考はしない」と決めたのに同じ事を繰り返す時でも、
「あ、またやってしまった!」とそれを認識していれば、次に開ける道がある。
その思考に至った前後の出来事や思考を再確認し、自分のパターンを知ることで
打開策を探していくことも可能です。

 

大切なのは常にポジティブでいることでも、パーフェクトであることでもない。
俯瞰した視点を持ち、そこから工夫して次の一歩を生み出すこと。
だって、いつも完璧な人間もいつも前向きな人もいませんから、ね。

自分の歌を俯瞰する

自分がより思い通りに、自分のイメージ通りに歌うためにも、
この「俯瞰する」という高い視点が非常に大きな役に立ちます。

客観的な視点がないと、今の自分の声や歌がどういうものかわからない。
そして、高く広い考察がなければ、一音のはまり具合だけに一喜一憂し、
その曲全体のバランスや仕上がりを捉えられなくなってしまいます。
(もちろん、一音のはまりも大事なチェックポイントですが、、詳細は後述します。)

それでは、人の心に届く歌にはなっていかない。

どうやって自分の歌を俯瞰するか

自分の歌を録音する

まずはこれ。

一にも二にも、これです。
録音して自分の歌を聞かなければ話になりません。

実際に自分が歌っている時は冷静で的確な判断はできないし、
骨伝導のため、聞こえる声も実際の声とは少し異なります。

ビデオだと、自分の姿もわかるので尚よし。
現実を見ましょう(笑)

いかなる考察も、「録音・録画すること」から生まれます。

細分化して見る

録音した自分の歌を聞いて、当然まずは

*音程やピッチ
*リズム
*発音や滑舌
*声の音色の使い分け
*強弱などの表現力

をチェックします。
オリジナルの音源と比較して、
何が違うか何が足りないかを細かく確認します。

録音することでしっかり客観的な事実として歌を分析していくような作業です。

全体像を捉える

もう一つは、客観的と言うよりは、高い視点が必要な作業です。
全体的にその歌の雰囲気やその時の自分の声がどんなものか、しっかり把握することです。

2つの例を出してみます。

例1)ピッチも音程も悪くないのに、全体的に歌力がない。

声ヂカラ、とでもいいましょうか。
声の反響や響きが全体的に弱く、相手に届くほどのパワーが無い。

人によっては、どの曲を歌っても声と歌の力や芯がでてきてない人もいるし、
キーの高さや発音しにくい言葉のために、特定の曲だけそうなる人もいる。

前者であれば、そもそもの声チカラをアップさせる地道なトレーニングが必要ですし、
後者であればベストなキーを探したり、
苦手な発音や母音は何なのか徹底的に分析する事が大事。

例2)とても可愛く愛らしい曲なのに何故か悲しく聴こえる

実際のプライベートレッスンでのこと。
音程もピッチもリズムも良く表現力も素敵。
なのに、オリジナルに比べるとすごく悲しい曲に聞こえたのでした。

悲しく聞こえる表現が悪いわけではない。
でも、意図してないのにそうなるのは、思い通りに歌えてないということ。

そこを指摘し「ちょっとぶりっこっぽく歌ってみて」と言ったらガラッと変わりました。

これはメンタル的な要素も強いです。
その生徒さんも「自分の女性性を抑えていた気がします」と自覚。

 

自分の照れや、引け目や、自信の無さ・・・
いろんなものが歌には現れます。

私はよく「歌は自分の内側と向き合う作業だ」と言っています。
それは、身体の細部に集中するから、というフィジカルな面だけではなく、
このように自分のメンタルがさらけ出てしまうから。

自分の歌を俯瞰するからこそ、わかることかもしれません。

まとめ

自分自身を常に俯瞰しておくことは私が最も大事にしているものの一つ。
(もう一つ大事なのは「想像力」。これはいつかまた書きます。)

自分を俯瞰することは、楽に楽しく生きるために欠かせない視点。
そして歌を俯瞰することは、思い通りにイメージ通りに歌うのに必須。

俯瞰力を身につけて思い通りに生きて歌いたいものですね。

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