こんにちは 東京新宿・大人のためのボイトレ教室Harmoniaのフェルナンデス由布子(@fernandesyuko)です。
いわゆる「DIVA」と呼ばれるような
歌唱力が売りの女性ヴォーカリスト。
MISIA、Superfly越智志帆さん、ドリカム吉田美和さんなど・・・
本人たちと直接話したわけではないですが
テレビなどのでご本人が話していたり
過去の公式と思われる記事等をみると
ちょっとした共通項があるように思います。
完全な私の独自の解釈ですが
大自然のなかでおっきく歌って来たんではなかろうか・・・と。
MISIAさんは先日テレビ(確か関ジャム)で
山の上からだれかを大きな声で
呼んだりしていた、と話していたし、
越智さんも、吉田美和さんも
田舎の自然の中で歌っていた、
という話を見聞きしたことがあります。
今すぐ見た番組や記事を思い出せず
シェアができませんので独り言記事
としてご承知いただきたいのですが・・
それでも、あり得るんじゃないかと。
少なくとも大都会東京にあるような
壁の薄いアパートでぼそぼそと
歌って来たのではなさそうです。
(だからと言って壁の薄いアパートで育って声がしょぼくなるかといえばそうでもない。本人の工夫しだいですが。)
なぜそんなことを思ったかといえば、
このコロナ禍で家に閉じこもって
ろくに声を出しておらず、声の力が衰えてしまった・・・
こんな話をよく聞くからです。
ずっと閉じこもって狭い空間でしか
話すことがなくなっていたら、
その空間なりの声しかでなくなります。
本来はもっと声は出るし
もっともっと響かせられるのに、
環境に良くも悪くも適応してしまう。
まるで「鎖に繋がれた象」のようにです。
では逆に、反対の環境でずっとすごしていたら?
遮るものが何もなく
憚られることもなく
自由で大きな空間で
手足を思い切り伸ばして
空に向かって声を出せたなら?
最初にあげたDIVAたちのように
本来持つ楽器としてのポテンシャルを
最大限引き出せるのではないか・・・
そんな風に思いました。
これは海外のDIVAでいえば、
ゴスペル教会がそれに当たるのではないでしょうか?
高い天井に広い空間。
厳かながら高揚する空気感。
感情を高ぶらせて天まで届けとばかりに
手を伸ばしてハレルヤと賛美したら?
どこまでも伸びやかで豊かな表現の歌が歌えるのも不思議ではありません。
アレサ、ホイットニー、ビヨンセ、
ダイアナ・ロス、ディオンヌ・ワーイック、メアリー・J・・・
ゴスペル教会出身のヴォーカリストは
枚挙にいとまがありません。
誰がどこでどんな風に歌っていたか、
正確なデータが揃っている訳ではないにせよ、
幼い頃歌っていた「場」や「環境」が
自分の歌に長い期間影響を与えることは
十分にあると思います。
・・・
じゃあ「もう遅いよね」と
大人の私たちは指をくわえているだけなのか?
そんなことは決してないはずです。
今私たちがその「場」を
疑似体験すればいい。
疑似体験出来なかったら、
イメージすればいい。
私たちには想像力があります。
大人は長い人生を経て
知識や情報に裏付けられた
実体験を持っています。
それをもっと生かしましょう。
ゴスペルチャーチを知らなくても
日本人であれば、学校の体育館で
校歌を歌った経験があるひとが
ほとんどでしょうし、
静かで長ーいトンネルのなかで
「おーい」と叫んだ時に
どんな風に声が響くかは、
やったことがなくてもきっとわかるでしょう。
彼女たちの秘密を見つけたら
それらをイメージしてみる。
少しでも似たような体験を
疑似的にでも試みてみる。
そこから得られるものがあるはずです。
そんな冷静なイメージングは、きっと大人の特権です。