新宿、目黒で大人のボイトレ教室やってます、ボイストレーナーのフェルナンデスユウコです。
すでに2023年も10日過ぎましたが、今日は2022年終わりの紅白歌合戦で誰が一番うまかったか!
を完全に主観で「何様〜?!」感100パーセントにてお届けしたいと思います!
2022年紅白の主な傾向とジャンルわけ
毎年大晦日は実家に帰って紅白を鑑賞、ブログなどを書く時は見逃し配信なども購入してみてチェックしております。
今年はさらに年齢層が若い方にシフトしたようですね、ジャンルは大きく分けると
・韓国勢含む若手女子
・ジャニーズや若手男子
・大御所や演歌
・若手実力派
・中堅どころ
・もはや懐メロ
というところかなと。
今回の歌うまNO1を決めるのは、若手の男女は含みません。
もちろん若手女子やジャニーズ的な男子たちも歌がうまい子たちはありますし、韓国女子は歌も踊りもスタイルも日本のガールズグループとは段違いなところもあるかな、とぱっと見思います。
でも今回は歌うまを決めることが目的。
この男女の若手グループは歌が上手いことがそもそものウリではないので,今回の対象から省きまして。
それ以外の大御所演歌、若手実力派、中堅、もはや懐メロの中から決めていきますね。
まず印象に残った歌うまとその理由を簡単にお話しします!
全体的に見ていくので一人ずつを掘り下げることはそこまでできませんが、その分なるべく大きな流れを見たいかなと。
そして独断と偏見での私の一位を発表しまーす!
大御所から演歌の紅白常連組
紅白常連とも言える演歌の方々は、企画ものが多かったように思います。
坂本冬美さんはスカパラとの共演だったり、演歌のみやまさんがけん玉のギネス記録を狙う、、水森かおりさんも謎解きとのコラボ、、・・・
正統派の歌を魅せる、のとは違う路線で売ってるき気もしますね。
というよりもうこんな企画ものではないとここ取り込みたい視聴者が離れてしまうのかもしれません、過去の視聴率の分析なども関係するでしょう。
しかしいずれにせよ大御所や演歌はやっぱり必要なポジションなのかなと。
石川さゆりさんにはもう違う歌を歌わせてあげたいですけれどね。
唯一とも言える正統派の歌で勝負だった演歌の大御所ですけれども、 毎回津軽海峡冬景色か、天城越えのどちらかで個人的には気の毒になります。
これも視聴者の見たいものを見せてる,という感じですよね。
紅白中堅どころの安定チーム
変わらぬこの中堅どころといえば、ゆず、またKinKi Kidsはジャニーズだけどここかな、と。
星野源さんももう中堅ですよね、歌はすごく好きだしポップで上手だし、音楽家として素晴らしいですよね。
でも、ここで圧倒的なの歌唱力なのはやはりMISIAとSuperfly かなと。
MISIA
MISIAはディズニーのスペシャルメドレーと披露しましたね、
声の伸びやひずみのない響きは唯一無二のものですね。
そしてこの方は母音がとてもキレイです。くっきりと素晴らしい響きなので、言葉を伝えるミュージカルやディズニーっぽい曲ってピッタリなんですよね。
とりのこの曲もしっかり歌ってましたね。
Superfly
「Beautiful」歌ってましたね〜
この前に進んでいくリズムがとても気持ち良い曲で、その疾走感が歌だけでもしっかり出ているなぁと思います。
相変わらずの安定感でしてが、出産という大きな仕事を終えて戻られたらしいので今後が楽しみですね。
越智志帆さんって、ロックや気怠い系の歌歌わせるとノリが鋭くてとにかく上手いんですよね、正直もう少し評価されてもいいように感じてます。
もはや懐メロ
懐メロ枠はもちろん工藤静香と篠原涼子お二人です。
懐かしんだ人も多いと思います。
迷ったのは郷ひろみや鈴木雅之さんあたりもここに入るのかなぁと。
玉置浩二さんはここなのかより悩んだのですが,もはや大御所枠かなって感じもしますけどね。
玉置浩二さん、特別企画枠でしたが、すごく好きなので楽しみにしてました!
圧巻の歌唱力でしたね。最初の1曲目は「メロディ」という名曲をギター一本で歌い聞かせてて、、
シンプルなパフォーマンスなのに人を魅了するという、ヴォーカリストの頂点にいるお一人と思います。本当すばらしかったです。
なにかご紹介できる動画ないかなーって探してたら、とてつもなく玉置浩二さんの才能溢れるまとめ動画があったので貼っておきます!
この辺りの懐メロから大御所に足かかるみなさんは、私のような40代〜もう少し上の世代の層を狙ってきてる感じがしますね。
今までの演歌枠のボリュームがここにシフトした感じ。
出場者を見渡すと、今までにも増して2世代くらい若くなってる感じですからね。
メインターゲットが私たち50前後、かもう少し上の世代の層とその子供を狙ってる気がしますね
余談ですが、うちの姪っ子とかはもう玉置浩二がキモいとか言語道断なことを言ってましてね。
私が泣きそうになりながら聴いてるこのかたの歌を、今の若い世代は私が若い頃に美川憲一や小林幸子などに抱いてたのと同じような感覚で観てるのかもしれないなぁと、複雑な心境に至りました笑
若手実力派
結論からういうと私が今回の紅白で歌うまNO1と決めたのは若手実力派からです。私のことよく知ってる人は違う想像があったかもしれませんけど、彼らの歌が本当にうまくてびっくりしました。
その驚きも含めての1位です。
そもそも曲が難しくて一通り歌えただけですごいとなる曲が多いのが今の若い世代の曲。
Adoさんとかね、ここは後述しますね!
藤井風
やっぱり世代は若手になるけどそうは思えない存在感。そしてベテラン枠の時間帯に出演した大好き藤井風。
「死ぬのがいいわ」は2022年にストリーミングで世界で一番聞かれた曲らしいですね。
ライブも行ったことあるし世界観が大好き!すごくアーティスティックでドラマ性のあるパフォーママンスでした。
「死ぬのがいいわ」は恋愛の曲ではなく、自分の中にいる最強の理想の人に向けての歌らしいことも、数日前の特集番組でやってましたね。
ただ、歌は少し硬かったかなあ、とおもいます。当然緊張してるのはあると思うけど,本来はもう少しやわらかく低い音が出るけど今回は少し頑張ってしまって音が硬質だった印象ですね。
でもまだまだこれから!応援してます!
私は彼は天がこの世に遣わしたブッダかキリストのような人と思ってます、本気で。思想と説法ではなく、音楽で人を救う天使のようだと。
緑黄色社会
ボーカルはのびのびした声の質感が耳に残る、すばらしい声ですね✨
曲はリズム立ってるし、音程の高低差もそこそこ広いんですが、安定感たっぷりに歌いこなしてて、初めの方の出番でしたがグッとスイッチが入りました!
ちなみにYouTubeで同じ話してるんですけど、思い切り「緑黄色野菜」と言っとりました,私。
間違えたのではなくインプット時点でもう野菜になってました〜ごめんなさい!
saucy dog
普通のルックスのごく普通の男の子たちで,最初のMCも「ばーちゃんに見せたい」とほのぼのとした普通のトークでほっこり。
歌い始めてもやはり普通にいい感じ〜♪と思ってましたが、サビになったら圧倒されましたね。感情表現を表すような七色の声の音色,言葉の扱い方、結構びっくりしました!
Milet
ジリッとした独特の声とグルーヴィーな歌い回しで、最初聞いた時びっくりしました彼女。新しいタイプのDIVA,と思いました。
でも今回のFly high、オリンピックのテーマソングでしたが正直Miletにはあってない気がしました。
ストリングのような途切れのない音圧と、軽さが両方必要される曲で難しい曲ではありますが、彼女の個性にはあまりそぐわなかったと感じてます。
Vaundyプロデュースでmilet、Aimer、幾田りらと,歌った曲のが良いなーと思いました。
あれ,私たち世代のコブクロと絢香のWINDING ROADっぽいですよね。
SEKAI NO OWARI
「Habit」という、レコ大取ってたリズム感ある歌を押し付けがましくない声でうたうってのがいいですね、これもしかしたらゆとり世代の感じなのかな〜と。
価値観のある歌ですけどしつこく説教くさく歌い上げるのではない,ふんわりと伝える。これが今っぽくて人気も出るのかなと。
AImer
これまたMilet 同様声が特徴的ですね。
ウィスパーヴォイスっていうか,良い意味で声密度が荒い声。
それで張り上げると独特の魅力が出ますね。
張りを持たせて歌うところを、MISIAやスーパーフライみたいにスコーンと抜ける声で出すのとは、違う良さがありますね、個人的に色っぽい声でとても好きです。
ウタ
ADOのことですね。
さっきチラリと伝えました,若い人たちの歌レベルが上がってるのはボカロ系の台頭も関係してる気がします。
ボカロ系からスタートした人たちは,ライブをしない(原則)ということから、音楽のクオリティ,歌のテクニカルなクオリティにものすごく時間を割ける。そのことが歌の技術的なレベルの向上に関係してるようなきもします。
歌を発表して,ライブをするということは,歌う以外にすることがめちゃくちゃあります。
とはいえもちろんボカロ系の方々が他にやることなく暇,と言ってるわけではありません。が、DTMを使ってシビアに自分の歌をつくり楽曲制作をすることは、歌のテクニカルな追求をする機会も多いだろうと思う次第です。
今年は出てないけど、YOASOBIや,米津玄師、まふむふさんなんかもボカロ出身で、技術や正確性が高いレベルの歌を披露してますものね。
Vaundy
まずルックスと動きがかわいかったですね、その意外性もよかった!歌とはちょっとギャップがあるのがまたいい。
そして歌が超上手い。声の音色も,音域の上下も境界線がなくて自然なグラデーション。
歌の表現力を駆使するの必須な素晴らしい要素です。素敵な歌手に出会えたって感じです!
2022紅白歌うまNo.1は?!
じゃーん!
Vaundy です!
もちろん当然紅白に出るぐらいだから当然みんな歌うまいです。
特に今の若い子たちはレベル高くて、音域も広いし当たり前にリズムがよくて、そんなに極端な差はないかもしれません。
でもやはりこのVaundy の声の種類の多さと音色や音域のグラデーションは素晴らしくて、ちょっと心を掴まれました。
また、声そのものがですねバウンスしてるようなグルーヴたっぷりのところと,伸びやかにまっすぐ伸びるところのコントラストも良かったです。
いろんな上手い方を持ってて、歌声が本当にカラフルでした。
私のことよく知ってる人はちょっと結果違う感じに思ったかもしれませんがね、やはり自分のマインドも少し世代代わりしているようです^^
紅白で最も感動をもらったのは
歌が上手いと思ったのはVaundy さんですが,一方で最も感動したのは
加山雄三さん
でした。
今回を機にもうパフォーマンスライブからは引退されるってことでしたよね。
曲の間奏のところで
「音楽を愛し続けてここまでやってきた」という内容のことを仰っていました。
ご病気されてからか,口も動きにくかなってたのかなと思うところもありましたが、声にはツヤとハリがあって、体全身使って歌ってるという感じでしたね!
全身全霊を込めたその歌は,本当に音楽を愛してやってこられた方の晴々しい姿だと感じました。
本当に,私がいうのもなんなのですがお疲れ様でしたと申し上げたいです。
そしてそして、、それを引き継ぐように
「時代遅れのロックンロール」を歌った桑田佳祐さんたちが本当にかっこよかった。
今流行りの曲とは違うシンプルさがありますよね、Aメロはほぼ一音。でも好きです。
「これからも遊び心を忘れずに楽しく笑って音楽を伝え続けたい時代遅れてメッセージを歌い続けたい」みたいなことを歌の冒頭で話されていて。
愛を持ってずっと音楽を伝え続けてきた加山雄三さんから,音楽の素晴らしさを伝える想いを引き継がれたんじゃないかな、、と勝手に私は解釈いたしました。
この世代の方々、もっともっと頑張ってほしいですよね!
そして、若い世代の活躍も素晴らしいのでもう少しこの辺りの音楽,私もたくさん聴いていきたいなー!
私は本当に音楽の理論とかもあまり詳しくないし、自分が製作者としてたくさん曲を作ってるわけでもなく、ただただ歌が好きで歌い続けてるというだけです。
でも、歌の持つ力とか、音楽の持つ力は本当にパワフルな力と優しい癒しのどちらにもなり得るので、わたしも一生懸命歌い続けたいし、歌の喜びをレッスンに来てくれる人たちにもっと伝えていきたい!と改めて思いました。
最後までお読みくださりありがとうございました♪