ライブで歌う前や、はたまた大きなプレゼン前など
是が非でも良い声を出したい場面の直前など、
何をするのが最も効果的でしょうか。
ストレッチで身体を温める
歌うための楽器が私達の身体です。
そして歌とは全身運動です。
スポーツをする前に念入りにストレッチをするように
私達も歌う前にはしっかり身体をほぐす必要があります。
全身の感覚を呼び起こすために、
しっかり足の裏のツボ押しからやりたいものですが
ライブ前はとにかく時間が無いもの。
大事なポイントはたくさんあるのですがまずは下半身。
内転筋(内股)
脚の裏側全体
この二箇所はしっかりやりましょう。
内股は、腹式呼吸で大事な横隔膜を上げるために必要な
骨盤底筋群と連動して動くそうです。
内股の筋肉がガチガチにならずしっかり働いてることが
骨盤底筋群の収縮や伸展を手助けし、
結果安定した呼吸にもつながっていきます。
また、脚の裏側の柔らかさは骨盤の傾きにも関係し、正しい姿勢を促します。
そして、太ももの裏側&ふくらはぎの筋肉は合わせるととても大きい筋肉です。
大きな筋肉を動かすと代謝も良くなり身体も温まります。
私は脚の裏側を伸ばすストレッチをゆっくり進めるだけで
ジトッとするほど身体が火照ってきます。
ストレッチでしっかりエンジンスタートを切って下さい。
呼吸関係の筋肉をほぐそう
呼吸筋とは、呼吸をするための筋肉の総称です。
Wikipediaによると
呼吸を行う筋肉の総称。
すなわち、呼吸をするときに胸郭の拡大、収縮を行う筋肉のこと。
種類としては、横隔膜、内肋間筋、外肋間筋、胸鎖乳突筋、前斜角筋、中斜角筋、後斜角筋、腹直筋、内腹斜筋、外腹斜筋、腹横筋などがある。
こうやって見ると難しく感じるかもしれませんが、
ただただ、深くゆっくりと口から息を吸ってみて下さい。
胸いっぱいにたっぷり息を入れるように
身体の隅々までその息が行き渡るように。
下におろしている腕を腰回りで少し広げるような、
ラジオ体操の最後で出てくる深呼吸のポーズをして
吸ってみるとわかりやすいかもしれません。
そうやってたっぷり胸を広げていく。
そうすると、胸周りも、鎖骨のしたも脇腹も広がっていきますし
確認しにくいかもしれませんが、背中側も広がります。
ここで広がるものが呼吸筋です。
これは呼吸をすることでしかストレッチされません。
内側からグッとストレッチされるのです。
もしそうやって吸っても胸周りが広がらない、
動いている気がしないのであれば、
その周辺の筋肉が固まりすぎて眠っており
しっかり空気が入り込めない可能性があります。
胸周り、脇周りをストレッチをしたり、
また、鎖骨の下を触ってほぐして意識を向けて下さい。
寝ている筋肉は意識を向けることで活性化します。
諦めず継続すると、かなり動いてきますよ。
私自身、鎖骨の下、胸の上の方がカチコチだったのですが
「起きてちょうだいね〜」と意識しながら
手のひらで優しくマッサージしていったら
いつのまにか呼吸をすればプクーと膨らむようになりました。
また、この胸周りの状態は声の共鳴にも大きな影響があるので、
そういう意味でもしっかりしっかりほぐしておきたいところです。
発声の前のリップトリル!
さあ、やっと発声練習!と思うところですが
時間的な余裕があれば身体だけではなく
喉や唇周りも暖めていきましょう。
唇をプルプルプルと震わせるリップトリルは
唇が緊張していると出来ませんので
身体の力を抜き、リップトリルにトライすることで
自然と唇や顔周りもリラックスしてきます。
そしてその後、少しずつ発声練習をしていくとよいでしょう。
ライブやプレゼンの前は時間との戦い。
ゆっくりウォーミングアップをする時間など無いかもしれません。
その時の状況に合わせて、上手く取り入れてくださいね。
こちらもぜひご参考にどうぞ。
ライブ前日、直前、何食べる?◀