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歌いにくくなる・・子供の変声期・声変わり

こんにちは 東京新宿・大人のためのボイトレ教室Harmoniaのフェルナンデス由布子(@fernandesyuko)です。

今日は声変わりのお話。
お子様が今まさに声変わり中、、
という方もいるかもしれません。

もしかしたら、
「今自分が声変わりの真っ最中・・歌いにくい」
と悩んでググって来てくれる子もいるかもしれません。

間違った認識を持っていると
今後の声や歌に影響をおよぼすこともあります。
しっかりケアしてあげましょ!

声変わりのしくみ・なぜ起こるのか

私は子供はおりませんが、
ライブやイベントで触れあったり
子供向けライブもよくやるので
子供の声にはとても敏感です。

子供の声はなぜか、聞いてるだけで泣けてきます。
癒される。。

そして、その声は少しずつ変わります。
成長すると誰にもやってくるもの。
第二次性徴期です。

身体と心と声変わり

思春期の男の子や女の子は第二次性徴期に
ホルモンバランスが新しいタームに入り、
心も身体もいろんな変化に見舞われて
戸惑うことがとても多いことと思います。

女の子は胸が膨らみ初潮を迎えて、
男の子は少し遅れて骨格が変わり
身長も伸びて急に男らしくなる。

そんな思春期において、
心身の変化が著しいにも関わらず、
思いの外ケアされていないのが、
何を隠そうこの、声変わりではないでしょうか。

身体と心が変わっていくことは、
初潮や男女の性のお話を通し、
学校でも家庭でも地域でも
学びの機会はたくさんあります。

しかし、声に関しては驚くほど、
ないがしろにされてるのが現実です。

 

声変わりはいつ、そしてなぜおこるのか

声変わりの時期は個人差がありますが、
第二次性徴期の成長の一環として起こるもの。

ホルモンバランスの変化による、
体重や身長の増減に伴って、
声帯を覆う咽頭軟骨が大きくなり
そのため声帯が伸展していき、
声の高さが変わるのです。

元々の声帯が長くなり、
出る音の高さが変わっていく、ということ。

バイオリンより大きいコントラバスの方が音が低いですものね、例えばそういうイメージです。

声変わりは女の子にもあります

そして、男の子の変声期はとてもわかり易いものですが、実は女の子にもあるのですよ。

ただ、女子は非常にゆるやかに
その伸展が行われるので、
さほど神経質になる必要はありませんし、
おそらく自覚することもないでしょう。
影響もほとんど無いと言われてます。

男子は短期間で急激な変化があり、
声帯の長さが倍近くなり、1オクターブ程度声が低くなります。

「声帯の長さが倍になる!」とさらっと
書いたけれどこれは結構大変なことです。

自分の腕が突然2倍の長さになったら?
また、今までウクレレを弾いていたのに突然ギターを渡されたら?

今までと同じように扱っていては
上手くその運動能力も発揮出来ないし、
その楽器の音色を最大限引き出すことも、
到底出来ないでしょう。

ちなみに、女子はそこまで長さに変化がないらしく、
声の高さのの変化も2,3度程度だそうです。

もちろん、個人差があります。

声変わりの時期に発声がしにくくなって
それをきっかけに声が出しにくくなった
という女性の生徒さんが実際にいますからね。

一方、年をとると、女性の声は低めに
男性の声は高めになってくるそうです。

時々いませんか?
すっとんきょーなほど高い声のおじいちゃんとか^^

これもホルモンの関係ですね。
声は「ホルモン」に非常に大きく左右されるものなんです。

声変わりで歌いにくくなる、裏声が出にくくなるという悩みや不安

突然ウクレレからギターを渡されて弾かざるを得ない・・

それと同様のことが、
目に見えない自分の体内で起こってるです。

ただでさえ、目に見えるわかりやすい
身体の変化にも戸惑っているのに、こえ
目に見えない所でも
大きな変化があるのですから、
思春期の男の子たちは大きな戸惑いや
不安を感じているのではないかなあ、と思います。

声変わりの時期に、裏声と地声が
いつも入り混じって声が出しにくくなったり、

そのことによって
「声が聞き取りにくい」と言われて、
あまり話さなくなってしまった男の子の同級生もいました。

声変わりで歌いにくなっても、、無理して出すのはNG!

しかし、この変声期に、
声が出しにくくなる、
歌いにくくなるからと言って、
無理して声をだしたり頑張りすぎるのは禁物です。

声変わりの時、声帯は伸展という成長真っ最中。

この時期の声帯は、むくんだり充血したりしやすいので、
ここで無理をすると声帯に負担をかけ、
追々もっと声が出にくくなったり、
結節(声帯のひだにできるコブ)が
できてしまう可能性も出てきてしまいます。

小学校でも音楽の授業は
専門の先生がいるわけですから
無理して声を出させることはない・・
と思いきや、そうでもない場合もあるそうです。

合唱コンクールなどで
明らかにもう声変わりしており
1オクターブ低い方が歌いやすそうなのに、
「頑張って上の方で歌って」
と言われたことがある子供もいます。

バランス的に低いサウンド入れたくないのでしょうか、大人の身勝手。

「ひっくり返ってるから歌わないで」
と言われた子供もいます。

コンクールで賞をとるのが教育なのでしょうか。

どちらも母親側から聞いた話です。

ご両親は、声変わり中のお子さんが
お家でも無理しないように、
それでも発声が嫌いにならないように、
しっかり見てて上げて下さいね。

声変わりの時に無理してしまった経験や、
その当時の周囲の心無い一言で、
歌が苦手になったり嫌いになったり
してしまった男性は少なくありません。

なんとももったいない話です。

 

声は自分を伝える唯一のツール。
そして思い通りに声を出して歌えることは、
豊かな人生につながります。
早いうちから声を大切にしましょう!!

これは大人の責任ですね!

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