男の子と女の子の変声期


思春期を迎える子供たちの声

思春期の男の子や女の子は第二次性徴期にホルモンバランスが新しいタームに入り、心も身体もいろんな変化に見舞われて戸惑うことがとても多いことと思います。女の子は胸が膨らみ初潮を迎えて、男の子は少し遅れて骨格が変わり身長も伸びて急に男らしくなる。

そんな中でも思いの外ケアされていないのが声変わりではないでしょうか。

初潮や性のお話、男女の身体と心が変わっていくことは学校でも家庭でも地域でも学びの機会はたくさんありますが、声に関してはびっくりするほどないがしろにされてる。

うーん、やっぱり声って注目されないのねっ!自分を伝える唯一のツールなのにぃ〜!

声変わりの時期はもちろん個人差がありますが、ホルモンバランスの変化から体重や身長の増減に伴って、声帯を覆う軟骨が大きくなることから声帯が伸展する、つまり声帯が長くなって出る音の高さが変わる、というのがそのしくみ。

男の子の変声期はわかりやすいですが女の子にもあるのですよ。
ただ、女子は非常にゆるやかにその伸展が行われるので、さほど神経質になる必要はありませんが、男子は急激な変化があり、声帯の長さが倍近くなるとのこと。そのことによって、なんと1オクターブ声が低くなるんです。(女子は2,3度程度です)

簡単に「倍の長さ」と書いてしまったけどこれは結構大変ではないかな。今までウクレレを弾いていたのに突然ギターを渡されたようなものでしょう。

今までの指の抑えるポジションや力の入れ具合が突然変わってしまうわけです。感覚が変わってしまう。これと同じことが、目に見えないところで起こってるのだから男の子たちはとっても戸惑い不安を感じるのではないかなあ、と思います。

声変わりの時期に裏声と地声がいつも入り混じって声が聞きにくくなっていたり、声が出にくい、と言って、その時期あまり話さなくなった同級生もいました。

だからと言って、無理して声をだしたり頑張りすぎるのは禁物!この時期は声帯は伸展しながらむくんだり充血したりしてるので、ここで無理をすると声帯に負担をかけ、追々もっと声が出にくくなったり、なんらかの問題を引き起こすことになりかねません。

小学校でも音楽の授業は専門の先生がいるわけですから無理して声を出させることはないと思いますけれど、お家でも無理しないようしっかり見てて上げて下さいね。

このことで声が出しにくくなったり、歌が嫌いになってしまったらもったいないです。声は自分を伝える唯一のツール。そして思い通りに声を出して歌えることは、豊かな人生につながります。早いうちから声を大切にしていきたいものです!