こんにちは 東京新宿・大人のためのボイトレ教室Harmoniaのフェルナンデス由布子です。
ボーカリストとして活動してる人の中には、アンチカラオケ派も一定数います。
逆に「練習はもっぱらカラオケ」という人も。
どっちが正しい、、あるのかな?
メリット、デメリットを良くしりましょう!
カラオケでいつも歌の練習してる人
歌が少しでも上手になりたい、
思い通りに気持ちよく声を出したい
人の心に刺さる歌を歌いたい
今この記事を読んでくださってるあなたは
きっと一度ならず二度三度、
そう思ったことがあるでしょう。
だから、このページにたどり着いてることと思います。
そして、ひとたび
じゃあ、練習してみよう!
そう思った時、何をしますか?
ボイトレスクールをチェックする
自主練方法をググる
ボイトレの本を買ってみる
などをトライしたり、
また、中には、
カラオケで練習する という人もいるでしょう。
当レッスンにいらっしゃる方でも、
「いつもどうやって練習してる?」と聞くと
「カラオケで練習しています」
と答えるかた、少なくありませんからね。
カラオケに足りないモノ
私自身はカラオケでの練習をもちろん『否定』はしません。
後述しますが、その場がちょうどいい、という段階もあります。
しかし本格的な練習には向きません。足りないものがいくつもあります。
ストレッチのための空間
初心者の方は特に、歌の土台である身体の使い方に改善ポイントがある事がほとんどです。
そのため、ストレッチで眠ってる筋肉を呼び起こしたり、姿勢の確認をしたりする必要があります。
それが出来るくらいのスペースが必要なのですが当然カラオケにはありませんね。
そして、あの狭い部屋には開放感もありません。
音を確認するための鍵盤
いやいや、では、広い部屋を借りればいいよ、と言いたい方もいるかもしれませんが、
カラオケにはキーボードやピアノといった音を確認するための楽器がありません。
身体作りができたあとの「さあ発声!」の時に、
きっちり音程やピッチのズレがないかを確認するには絶対必要なものです。
これ抜きでトレーニングはできません。
もちろん、音がわかれば小さいキーボードでも構いませんよ。
姿を確認するための鏡
広い部屋を借りてなんとかストレッチしたり姿勢を整えても、それを確認するためには鏡が必要です。
また、発声をしたり歌を歌ったりしていくと姿勢がどんどん崩れてきたりするので
逐一チェックすることがとても大切。
同時に、声の音色に大きく関わるのが表情です。
口角が上がってるか、歯が見えてるか、などを確認する必要があります。
鏡は、トレーニングに欠かせないものなのです。
カラオケにあるけれど不要なもの
逆に、カラオケにあるけれど歌の練習には不向きな要素のものがあります。
BGMなどの余計な音
カラオケの部屋にはテレビ画面がありますね。
歌を歌わない時も、そこの機械からはBGMが流れています。
曲を歌い終わった時のキーの確認や、その他歌詞の読み込みの時は邪魔になるだけ。
お店によってはそのBGMが消せないところもあったり
また、廊下のBGMが大きくて部屋にも聞こえるところもあります。
また、意外に聞こえるのが、近くの部屋の人の歌声w
これらのものは自分の練習にはただのノイズです。
集中力がキープできません。
マイク
基本の練習は他の場所でやるから、曲の練習はカラオケでやりたい!
そういう人は少なくありません。
ただ、ちょっと気をつけて欲しいのはカラオケのマイクはエコーが高めに設定されてるし
狭い部屋に響いて、なんだか歌えるような気にさせるものです。
あまり声がきちんと鳴っていなくても鳴ったような気になります。
また、豊かな表現力につながる繊細な音色までは拾いにくいので
表現力の練習には特にオススメできません。
注文
思い切り集中して発声したり歌ってる時にお店の人が入ってくるほど
集中力が妨げられるものはありませんよね。
恥ずかしくなって一度ストップすることがほとんどです。
カラオケで練習するメリットと注意点
カラオケ練習のメリット
このようにカラオケには集中力を妨げる条件が揃っています。
足りないものばかりだし集中力は続かないし、、
じゃあ、カラオケでの練習は一切だめなのでしょうか?
実際のところ、本格的なトレーニングをするならば、
カラオケにはメリットは感じられないのが正直な所です。
が、メリットを一つあげるとしすればそれは、敷居の低さ。
スタジオ借りるほど本気でトレーニングしてるわけではない、
またスタジオの会員になって自ら練習するにはちょっと緊張する、遠慮しちゃう、
と思う人もいます。
なかなか勇気を持てないこともあるかもしれません。
一方、一度もカラオケに言ったことが無い人を探すことのほうが難しいほど、カラオケは私達の身近にあります。
より気軽に、訪れやすいのは確かですね。これを上手く利用しない手はありません。
言い訳して練習しないよりずっと良いです。
カラオケで練習するなら・・・
現在カラオケは破格の安さですが、個人練習するためのレンタルスタジオも一時間1000円程。
さほど大きくは変わりません。
本格的な練習はぜひスタジオでトライしてください。
でも、お住いの場所や地域等の条件、そして心理的な側面からも
どうしてもカラオケでしか練習できないならば、
上記のデメリットをしっかり認識して練習しましょう。
言い訳をしてトレーニングしないよりはずっと良いですからね。
足りないものは自分で工夫して補って下さい。
完璧とはいえませんが、
鍵盤はスマホのアプリで代用する、
スマホのカメラを自撮りモードにして表情を確認する
等々。
それでも出来ないことはありますから上手く自分で調節してみてください。
また、歌は好きで実はうまくなりたいけれど、
恥ずかしい、もう何年も歌ってない、カラオケも行っていない、、
そういう方への第一歩として、カラオケは手軽で良い場所とも言えます。
当教室の生徒さんにもそういう方がおりました。
基礎的な練習を終えてしばらくしてから、
一人カラオケに行くようになったとのこと。
声を出すことに慣れて歌の楽しさを思い出してきたようです。
ただ、この場合は喉や身体に負担をかけない正しい発声ができるよう
知識を入れておいたほうが良いですね。
また、レッスンで学んだものを
ちょっとカラオケで試してみる、、
というのも自分の進歩を感じられるかもしれません。
参考記事
感動の一人カラオケ
場所や環境に文句を言って練習しない言い訳にするよりはまずは声を出し練習することが第一歩!
メリットもデメリットもよく認識して自分にあうやり方で練習を続けてくださいね。