一昨日2021年のすべてのレッスンが終了しました。
コロナ禍と感染対策は続いているものの、振り返ってみたら教室の発表会イベントは小さいながらも開催できました。
また、おかげさまでオンラインレッスンの進め方も進化や工夫が生まれて、「リアルのレッスンの代わり」とは言えない、オンラインならではの良さを見つけることもできました。
どれもこれも試行錯誤する中ついてきてくれ、参加してくれる生徒さんがいるからです。本当にありがたい限り。
このコロナ禍でなかなか歌う機会に恵まれない中でも、ググッとこの年の後半に歌が成長した方たちがいます。
歌の成長のための飛び道具
歌を成長させるために何をするのか?
適切な基礎練習をする?
曲の練習を欠かさない?
その曲をよく聴く?
ボイトレを受ける?
もちろんどれも必要なことかもしれません。でも何より歌を劇的に変化させるのは
人前で歌うこと!!!
です。
これに勝るものはありません。
これは実際のライブでももちろんいいし、動画などをアップして誰かに聞いてもらうのでも構いません。
自分がソロで歌うライブや動画などをアップする準備をしている人は、当然
その曲をたっぷりと聴く
その曲をなんども練習する
うまくいかないところを知る
そのために必要な基礎練習をする
などを繰り返しています。
ボイトレの先生などと一緒にこのプロセスを踏む場合もあるだろうし、独学で進めてうまくいかなくなって誰かに教えてもらうこともあるでしょう。
当教室のグループレッスンでもバーチャル発表会をやり、そこで動画をアップしてもらったのですが、そのために撮影して何度も見直してまた練習して気をつけて撮影をしなおす、を繰り返します。
自然と練習を積み重ねていくのですよね。
人に自分の歌を聞いてもらうというのは、歌の成長に欠かせないこのプロセスをやらざるを得ない。
というか、ライブなり動画なり、人前でご披露する機会無くしてこのプロセスを踏める人って、まあそうそう、いないですよね?私にはできませんw
そして、人前で歌を歌うことは、このプロセス以外の効果も高いです。
それは
コンフォートゾーンを越えること
人はそう簡単には変わらない生き物です。今いる場所が安全と知っているのでわざわざ危険をおかしません。
でも、どんなジャンルでも自分の成長や上達を求めるなら今いる場所から抜け出る必要があります。
そのための最も効果的でわかりやすい方法は、「人前で歌う」ということです。
今までとは違う景色を見ることで、一皮むけるという、殻が破れるというか、今まで自分がしなかったようなことや、自分が無意識でタブーと思っていたことがいとも簡単にできるようになるんですよね。
この12月の教室のプチイベントでは、「今回が人前で歌うのが初めて」という人がちらほらいたのですが、
このあたりが著しい変化をしていました。感動しちゃいました。
「人前で歌を披露する」ということは、どうしたって今の自分のカッコ悪いところやできないところと向き合わねばならない。その上で、それを乗り越えた先にあるものを見据えないと進めないんです。
その決意をした人たちだけがたどりつける領域だと思っています。
これは初めてのライブだけじゃなくて、もちろん何度も重ねていくことでどんどん進歩していくもの。それを今回改めて実感したからこそ、来年はどんどん私自身もライブもしていきたいと思っています。
どうやって人前で歌うの?
ここからは「人前で歌う」経験がまだ少ない方に向けたお話になります。
人前で歌うというのには、さて、どんな方法があるのでしょう?
- 自分でライブを企画する
- セッションに参加する
- オープンマイクに参加する
- 発表会やイベントに出演する
- 動画アップする(数種類)
別枠:配信ライブ
ハードルの高い順に書きました。
1 自分でライブを企画する
自分がバンドやミュージシャンを集めて、ライブハウスなども自分で探していく必要があるので上級編ですね。最初の一歩は勇気がいるかもですが、定期的に自分のライブができるようになるともう怖いもんなしですよね!
2 セッションに参加する
意外とこれはハードルが高いかもですね。なぜならそれなりにミュージシャンの繋がりがないと情報も入手しにくかったりする。でも、知らないお店のホームページでセッション情報だけ見つけていく挑戦ももちろんあり!
これは3や4を重ねて横のつながりを増やしていくと自ずと行ける機会が増えます。
3のオープンマイクに参加する
これも2のセッションと近いですが、セッションは知ってる曲であれ知らない曲であれ、その場にいるバンドや歌で即興で合わせていくようなもの。オープンマイクはもう少し型通りに進めるイメージがあります。
譜面を持っていき、その場にいるバンドに渡してその通りに歌い進め歌い終えるというのが基本のようです。
(と言っても、譜面持って行って譜面通りに進めて終える、、という進行のセッションも見たことあるので具体的な境界線ははっきりしません。)
「初心者向け」と書いてあるオープンマイクもよく見るので、敷居が低いのは確かです。
4 発表会やイベントに参加する
自分が個人で活動をしているのではなく、ボイトレ教室なり歌のサークルなどに入っているなら、そこの機会を存分に活用してください。
歌は好きだけどカラオケでしかうたったことがない。ミュージシャンもよく知らない!でもバンドの伴奏などで歌ってみたいし人前で歌を披露して成長したい!・・・・という人はこのチャンスを逃すのはもったいないですよー!
5&6 動画をアップする・配信ライブ
場合によっては最もハードルが高いのはこれかもしれません。
youtubeで自分の歌をアップする、SNSでシェアをする。これは不特定多数の人に自分の歌を共有していき、しかも残っていくわけですからね。配信ライブは記録は残さなくて済むかもしれませんが、全く知らない人が自分の歌を聴くということに関しては同じです。
緊張もするし覚悟もいる。
私なんかこの前動画をシェアしたら、「うまいけど感動はしない」と言われましたからw。だからこそここは成長のチャンスでもあります。(いろいろ思うところあるので別に書きますけど。)
リアルのライブはその場の雰囲気や高揚感も合わせて共有するので、細かい音だったり粗けずりな部分にはさほど目が行きません。それ以上にその場を覆い尽くす一体感のある空気やカリスマが胸を震わせるもの。本来ライブってそういうものです。
でも一歩引いた視点から見られる動画や配信ライブはそうはいかないのでね。修正ができるものでもあるけれど、冷静にPCやスマホから(場合によっては何度も繰り返し)見られるわけですからね。
でも「歌の上達」という意味ではこれが最も効果的かもしれませんね。
一方、当教室のグループレッスンでやった「バーチャル発表会」のように、自分のコミュニティ内のみで動画を発表するような機会も今は設けられています。
これは自分自身が自分の歌を冷静に見直せる素晴らしい機会です。撮影を重ねるごとに歌が変化していく生徒さんたちを今回目の当たりにしてきました。動画アップの効果を改めて感じます。
2022年 どうやって自分の歌を聞いてもらいますか?
2021年後半は教室のイベントだけでなく、還暦や50歳を記念して初めて自分企画のライブをした生徒さんもいました。
コロナで歌う機会を失ったからこそ、それがむしろ着火剤となり活動の幅を広げていってるかたもいます。
2022年、あなたはどんな活動をしていきますか?上の1〜5のどの活動なら、できそうですか?
歌の上達や成長には人前で歌うことがマストです。私ももう一度書きますが、来年はもっとライブの機会を増やしていきます。
合わせて、生徒さんや、これから歌の活動を広げていきたい人たちのためにも、もっと場所や機会を提供していきますから、楽しみにしていてくださいね。
まだコロナ禍は続き、進めにくいこともあるかもしれません。でももうこれ以上翻弄されたくありません。生き延びるために生きているのではなく、楽しむために生きているのですから。
2022年も楽しく歌っていきましょう!