<無料メール講座STEP4>理論としくみを知る(1)疲れない腹式呼吸をマスターする

<無料メール講座STEP4>疲れない腹式呼吸をマスターする

呼吸は常に一定です

疲れず枯れない声に最も大事なものの1つ。
それが安定した呼吸です。

喉が疲れたり枯れたりするのは、連続して大きな声を出したり高い声を出したりした後に起こりやすいですが、
ここに大きな勘違いがあります。

高い声、大きな声には息の量を増やす と考えている人がいますがこれは大きな勘違い。要注意!

どんなに高い声でも大きな声でも、息の量は常に一定です。
(息の圧力は変化します。)

そして、どんなときも焦らず力まず息の量を一定にキープするには、
疲れない安定した腹式呼吸をマスターすることが必須です。

しかし、最も勘違いしやすいのも腹式呼吸かもしれません。
腹式呼吸にはあまりに多くの情報が転がっています。
大人は正しい情報を入手し、かしこく理論を伴いトレーニングをすることが大事です。

疲れないし枯れない声には絶対に欠かせない上に、
ボイストレーニングにおける基本の要素3つ(呼吸・振動・共鳴)のうち、最も導入に位置し重要と言える「呼吸」。
その呼吸についての理論としくみを学びましょう。

腹式呼吸と胸式呼吸

「疲れないし枯れない発声を手に入れて歌が上手になりたい」と思ってこのメール講座を読んでくださってるみなさんは、きっと「歌には腹式呼吸が大事だ」と聞いたことがあると思います。

でもなぜ腹式呼吸が大事なのか分かりますか?胸式呼吸との違いはなんでしょう?

こういう疑問をクリアにすることが、頭と身体に呼吸の働きを叩き込む第一歩です。

肺には筋肉が無い

肺は風船と同じで自ら膨らむことはできません。
なぜなら筋肉が無いから。

筋肉が無いので自分の力で動けないのです。
肺が動いてるのは、他の筋肉の助けによるものです。

ではどんな助けをしてくれてるのか。

呼吸には腹式呼吸と胸式呼吸があります。
主に胸周りなどの肋間筋や背骨、肩甲骨周りなどの胸郭の筋肉を使って呼吸をするのが胸式呼吸。
全速力で走ったところを想像してください。
ゴールをして息がハアハア上がる時は、胸と肩周りを使って呼吸をしますよね、あれです。

胸式呼吸はそのように一度にたくさんの空気を取り込みいっぺんに吐き出します。
一度に大きな呼吸を行うことができますが、コントロールはしにくいので歌には向きません。

また、胸郭を上げ下げすることで首に力がはいることもあります。
首は声が出る声帯があるところ。。
ここに力みが入ると声帯も緊張するなど影響を受けやすいので、その点からも避けたいところです。

もう一方、主に横隔膜を使って呼吸をするのが腹式呼吸です。

腹式呼吸とは

胸周りの筋肉を使って呼吸をするのに対して、主に横隔膜を使って呼吸をするのが腹式呼吸です。

ここで知っておきたいのは、呼吸とは「体内の気圧の変化」によって起こる、ということ。

肺は風船と同じで筋肉がないので、周りの筋肉の働きが必要と言いました。
肺周りの筋肉の動きによって肺の容積が増減し、内部の気圧も変わって空気がでたり入ったりします。
これが呼吸をする、ということです。

腹式呼吸の動き

何度も言います。
腹式呼吸の場合、主に横隔膜を使う呼吸。
横隔膜の上下運動で、肺の容積を変え気圧に変化を起こしています。

横膈膜は、肋骨の下についている、身体を真っ二つに分けるドーム状の筋肉のこと。
上記の図でいうと、diaphragmにあたり、肺(胸郭)と真ん中でつながっています。

ここからが大切です。

横膈膜を下に下げると肺も下側に広がっていき肺の容積が大きくなり、気圧が下がります。

気圧が下がれば、勝手に空気は肺の中に入ってきます。

 

なぜ気圧が下がると空気が勝手に入ってくるのか。
空気は、気圧の高い方から低い方に自然と流れていく性質にあるので、肺の中の気圧が下がれば、より気圧の高い外部の空気が勝手に気圧の低くなった肺の中に流れ込んでいくのです。

つまり、横隔膜を下げる→肺が広がる→肺の中の気圧が下がる→空気が勝手に入ってくる という流れです。

だから頑張って息を吸わなくても良いのです!
細かい理屈がよくわからなくてもこれだけは覚えてくださいね。後がずっと楽ですよ〜

腹式呼吸トレーニング

「横隔膜を下に下げる」とまたもサラッと書いてしまいましたが、じゃあどうやって下げるのか、、、
といえば、横隔膜は実は自分でコントロールできる筋肉です。

横隔膜を下げると、下がった横隔膜によってその下の内蔵達が押しつぶされてお腹がでっぱります。
(だから腹式呼吸と言われるのでしょう。)

一方上げると引っ込んでお腹がぺちゃんこになります。これが横隔膜の動きです。

では実際に横隔膜を動かして腹式呼吸をまずやってみましょう。

1.おへその下10-15センチ程を少しずつ身体の中心に向かって押しながゆっくり息を吐く。(横隔膜が上がっていく状態)

2.吐ききったら、お腹を押してた手を緩めお腹を戻し緩めてお腹が出っ張る。(横隔膜が下がる・・気圧が下がった状態) 

3.そうすると勝手に空気が入って来るので、それを感じる。

※2,のあとに息を吸おうとする必要はありません。もちろん息は止めない。口は自然と開いてリラックスしていてください。そうすれば必ず息が入ってきます。

4.少ししっかり目に息を吐く練習もしましょう。

その時大切なのは<STEP3>「ポジショニングを極める」で学んだ『力の向き』。息を吐いたら前に出ていきますが力の方向性は上。丹田から中心軸、みぞおちを通過してぐっと中央を通り頭の上に抜けていく感覚は絶対にもっていてください。

横隔膜の動きによって気圧は確実に変化します!
自分の横隔膜を信じて委ねて、まずはやってみましょう!

慣れてきたら、その息を長く長く伸ばしてみるトレーニングも大切です。その時は上限の横隔膜の運動のみならず、左右に胸郭を広げる意識が必要ですが、こんがらがってしまう場合もありますのでここではお伝えしません。

ひとまずはどんなときも無理して息を吸わずに勝手に空気が入ってくる感覚を取り出して下さい。

腹式呼吸を叩き込む

腹式呼吸は非常に多くの情報がそこかしこに転がっています。
ネットでは医術的な側面からの記事もあればボイトレ要素中心の記事もあり、後者の場合、その先生なりトレーナーなりの、独自の感覚表現で示されてることが非常に多いです。

きっとどれも間違いではないので、(怪しいものも時にはありますが)、自分が最もわかりやすい表現を採用して取り込めばよいと思います。

が、しくみという事実は不変的なものでたった一つしかありません。

腹式呼吸は横隔膜による肺の中の気圧の変化

この事実をしっかり頭に入れて置きましょう。

トレーニングをしていて疑問に思ったり、迷ったりする部分は
こちらの記事に様々な対策を載せております。よかったらこちらもご参考にして下さいね。

 

しっかり理論を知り左脳的なアプローチを施し、身体に落とし込んでいくことが最初はとても大事です。

そして、身体で理解した後は右脳的なイメージによるアプローチも有効になるので、こちらも鍛えていく。
これが大人の正しいボイストレーニングの姿です。

正しい腹式呼吸で安定した呼吸を送り込めるようになったら、その呼吸がどうやって声になるかの情報を正しく捉えると、疲れずに枯れない声が出しやすくなります。

 

そこは<STEP5>をお待ち下さい。
皆さんが陥りやすい勘違いも、しっかりお伝え致します!