<無料メール講座STEP3>ポジショニング極める

<無料メール講座STEP3>ポジショニング極める

疲れず枯れない思い通りの声を出したい!
心身が凝り固まってる大人がトレーニングするには、大人ならではの大切なアプローチがあります。

が、まずその前にそのアプローチをするにあたっては、楽器である身体をどう扱うか、を知る必要があります。

ポジショニングとは

歌うための身体は姿勢が鍵

歌は身体が楽器です。
どんな楽器であってもそれをどう置くか、どう持つか、は良い音を鳴らすために必要ですよね?

グランドピアノがガタガタの床に置かれていたら、もともと持つ素晴らしい音色はでないでしょうし、
ギターを逆さまに持ったりしたら、当然思うように音は出せません。

正しいポジションをキープしないとその楽器が持つ最高の音は出せない。

同時に、歌は非常にフィジカルなもの。
発声は運動である、というのもよく聞く話です。

運動で最もそのパフォーマンスに影響をするのは「フォーム」だ、と言われています。陸上でも野球でもよく聞くフォーム改善。
非常に重要視されていることがよくわかります。

これは、人間の身体でいうと、まずは姿勢です。
疲れず枯れない声で思い通りに歌うためには、まず自分の姿勢を最も歌いやすいようにキープしなければいけません。

正しい姿勢の確認方法はいろいろありますけれど、、簡単に文字で表現できて、容易にトライしやすいものをここではお伝えします。

・平らな壁を探し靴を脱ぐ
・踵・お尻・肩・後頭部をぴったり壁につける
・その時、少し平べったくした拳が腰と壁との隙間に入るくらい

この姿勢をキープして、壁から離れて立ってみましょう。
いつも以上に首の位置が後ろに感じたり、胸が開いてる感じがあると思います。
通常の姿勢と異なりすぎて違和感を感じる人もいるでしょう。

でもこの状態が理想的な身体のラインです。

*頭部
頭は非常に動きやすいですが、まず最初は声を出す時もこの位置をキープする意識が大切です。
なぜなら頭が前に出ると言うのは首を緊張させて前に頭を持って行ってるということ。

首周りへの力みは発声において最も避けたいところです。

 

*肩・胸周り
いつも背中が丸い方は、これだけ胸が広がると逆に反ってる感覚があるかもしれませんが、本来は胸はこんなに広いです。
そうでないと空気はきちんと肺に入っていきませからね。

 

*骨盤
確認方法としては、腰と壁との間の隙間が丸々とした拳が入るくらい空いてしまってる場合は、骨盤が前傾している可能性が高いです。
いわゆる出っ尻タイプ。これは腰痛を引き起こしやすいです。

また、逆に平べったくした拳も入らないくらい壁と腰との間に隙間がない場合、骨盤が後傾していると思います。お腹が出っ張ってお尻が下がってる感じ。

前傾しすぎ、後傾しすぎ、どちらにしても歌う時に大切な身体の中心軸を感じられません。

姿勢は長年の身体の癖などが影響するので、バランスや重心のとり方も人それぞれで、気をつけなければならない事が異なることもあります。

が、まずは基本をセットしてみましょう。全てはそこからです。

歌う時の身体の力の流れ

歌う時に姿勢が大事、というのはよく聞く話ですが、楽器である身体の扱いにおいて、大事にしたいのは姿勢だけではないのです。

この正しくキープされた姿勢の中で、

・力点がどこにあるか
・力の流れはどこにあるか

これが非常に重要です。

これはもう何万回となくレッスンで繰り返して伝えてきたことですし、
これからも何百万回と繰り返してお伝えすることでしょう。


力点は、丹田です。
丹田は器官としても臓器としても存在してはいません。
東洋医学で言う「気の集まるところ」と言われています。

身体の上下の・前後の・左右のどまんなか、おへそのした10〜15センチほど、そこから身体の内部に入ったど真ん中、あたりを想像してください。

力の流れは、この丹田から身体の中心軸を通るようにみぞおち、、胸、、となぞり頭のてっぺんを通って頭上に向かって「シュワッチ!」と、上に向かって勢いよく抜けていきます。

声は前に出ますけれど、力の流れは上に向かいます。

この「身体の中心軸を感じる力とその流れ」は本当に大切です。

この軸を感じて上に抜けていく力があるからこそ、余計なところに力が入らなくなり、ブレない安定した声をだせるようになります。

これができてないと喉に力が入りやすいため、枯れない疲れにくい声にたどり着くことは難しい。

ひとまずは、正しい姿勢をキープしながら下記のようなイメージを持ってください。

<準備>火の玉をイメージします。その火の玉の動きを吐く息と連動させて下さい。
・おへそから10センチ程下を両方の手で押してそこから火の玉が身体の中に入る
・その火の玉は身体のど真ん中にたどりつく
・たどり着いたら角度を変え上へ向かい彗星が宇宙を流れるような勢いのイメージで身体の中心軸を駆け抜ける
・火の玉は頭のど真ん中を「シュワッチ」と外に出て行く

トレーニングとしては呼吸を伴うとわかりやすいので、
<STEP4>「理論としくみを知る(1)疲れない腹式呼吸をマスターする」で詳しくお伝えしますね。

この身体の軸と力の流れ、もう一度言いますが、
疲れず枯れない声のみならず思い通りに歌うために非常に大切なポイントです。しっかりマスターしましょう。

軸を意識したまま力を抜くトレーニング

首が前に出ていかない

歌っていて喉がすぐ痛くなったり声が枯れやすい人の多くは、
この「丹田からみぞおちを流れ、上に向かう中心軸を通って頭のてっぺんをシュワッチと抜ける」
という力の流れの軸をキープできず、声が前に出る勢いに任せ首も前に突っ張り頭が前に出てしまってます。

中心軸をキープできないと、声を全体的に支える事ができません。

また、また軸をキープしようとするせいか、首や身体全体が力んでしまうこともあります。

<STEP5>で詳しくお伝えしますが、力がはいるということは、声帯周辺や呼吸をするための筋肉の動きを妨げてしまっています。

 

これでは、歌えば歌うほど喉も身体も疲れるし、思い通りの声が出せず心身ともに消耗してしまいます。

大事なのは「力の流れる軸をキープしながら他はリラックスする」ことです。

軸をキープするトレーニング

発声をする時に
(1)壁に、踵・お尻・肩・後頭部がつくよう背中をつけ、後頭部が壁から離れないようにする力の流れを意識する
(2)寝っ転がってみる

まず、(1)。

姿勢のチェックのところで確認したのと同じ方法で、まずは背中を壁につけ発声をします。
首が必要以上に前に出て力んでる人は、後頭部がどんどん離れていきます。
後頭部を壁につけて、丹田から中心軸を通って上に向かう力を感じて声を出しましょう。

もちろん、このように直立不動で歌うことは、パフォーマンスにおいてはほぼないでしょう。
しかしまずは中心軸を通る力の流れを叩き込むことが大切です。

逆を言えば、この力の流れさえ習得できればどんなポーズでも歌えるということです。

 

それでも難しければ強制的に力を抜くべく、(2)のように寝っ転がって発声をすることです。
当然ながら、寝っ転がった状態で首を前に出すのは重力に逆らうので非常に難しい。

その上全身は脱力しています。
このまま、丹田から中心軸を通って上に向かう力を感じて発声をすると、
いつもより力が抜けて楽に発声ができていることに気がつくはずです。

これらの感覚を、壁から離れても起き上がってもできるまで続け、しっかり捉えてくださいね。

身体を揺らしてみる

丹田から中心軸を通って上に向かう力の向きを感じられるようになっても、
ついつい肩や腕に力が入って全体が力んでしまう人は少なくありません。

そういう人は身体を揺らしながら声を出しましょう。

丹田から中心軸を通って上に向かう力の向きを感じて発声をしながら
(1)肩を上下に揺らし続ける
(2)でんでん太鼓のように身体を左右に揺らす
(3)両方の手のひらで首の左右に置き(掴まない)動かす

 

どの場合も中心軸をしっかり感じていることが大事です。首周りに力が入っていると、体が揺れるのに合わせて声もブレたり揺れてきますが、最初はそれでよいです。揺れても力みのない響く声が鳴っているはず。

中心軸から上に向かう力の流れを感じて発声をしていくと、揺れている声も徐々に安定してくるはずです。(3)は、特に高い声を出す時に力む人にも有効です。

力が入りやすい人は全身を固めてしまう人が多いです。
気負わずに、あまり「歌おう」とさえせず、ただ、鳴らす、と言うイメージを持ちましょう。

赤ちゃんになったつもりで、自由に脱力して身体をシェイクしてくださいね。

 

顔も身体の一部です

顔のポジショニング

楽器である身体のポジショニング、と言うとどうしても姿勢のみ、
と捉われがちですが、表情筋をどう使うか、と言うこともポジショニングに含めております。

顔までもが「身体」と言う認識です。

なぜ顔がそんなに大事なのかと言うと、顔にはいくつもの筋肉があります。

そしてそれらの表情筋の使い方によって

・共鳴器官の鳴り方がかわる
・滑舌や発音に影響を及ぼす

のです。

特に日本人は表情筋が衰えている人が少なくありません。
というのは、日本語とはそんなに口を開かなくても理解をされうる言語なのです。

その上最近は直接話すより圧倒的にメールで何かを伝えることが増えております。
webやIT系の会社にお勤めの生徒さんで「今日は一日誰とも話さなかった」なんて人もいるほどです。

このままでは私たちの表情筋は退化しちゃいますよ!

表情筋のポイントは歯

表情筋を鍛えるトレーニングはいくつもあります。

実際にアンチエイジングのための顔体操とほぼ同じなので、ネットでいろいろ検索されても良いでしょう。

ただ、最近はそんな顔体操もできない人も多いので、まずは

・口も顔も大きく開き顔全体を外側に広げる
・反対に目もギュとつむり口もキューとすぼめ中央によせる
・それをグッパーグッパーと繰り返す

をやってみてください。これだけでも疲れる人は多いです。

それともう一つ大切なこと。

ピッチをキープし抜ける声にするために、上の歯は8本見せているのが基本です。

そしてそのためには笑筋を使うことです。
笑筋とは、口角とこめかみをつなげる筋肉。

歯を8本見せるのに上唇を持ち上げてニッとやるのではなく、口角を引き上げ自然な笑顔を作るのです。

 

足のつま先か、頭のてっぺんまで、発声に使わないところは髪の毛と爪の先くらいじゃないかと言われてます。全てのパーツをどうポジショニングするかは、疲れにくく枯れない声になるのはもちろんのこと、発声の基本のキです。

では、この基本をもとに、声を出すために適切な大人ならではのアプローチを知り、トレーニングしていきましょう。

続きは明日の<STEP4>で!