ヴォーカリストの喘息治療 Vol.1

こんにちは 東京新宿・大人のためのボイトレ教室Harmoniaのフェルナンデス由布子です。

私は、約12年前、ソロ活動を続けながらパーティーやウェディング業界では大人気だったゴスペルシーンを中心にキャリアアップをしてた矢先、突然成人喘息を発症しました。

正しく診断が下ったのはもうしばらくしてからですが、日常生活にも支障をきたすほどになり、ほどなくして歌手としてのキャリアを断念した、という経験があります。

ヴォーカリストとしてもっと成熟していきたい時期、そしてこれからキャリアも人脈も積み上げていきたいという30歳になる直前でした。

当時の精神的な弱さもあり、これ以上ソロや仕事で歌うことができなくなりました。

それから、7,8年もした頃、喘息発作は全くと言っていいほど息を潜めていきました。精神的なものが落ち着いた、ということもあります。

治った!!!!と思っていましたが、今思えば文字通り「息を潜めていた」だけです。

今年は数年ぶりに激しい発作に見舞われまして。その苦しいこと!

改めて今回、歌を日常的に歌う人、声を仕事として使う人が喘息を患ったならば、確実な治療をするべきだと実感したので、一つ記事にします。

必ず病院で治療を

結論から先に言いますが、喘息で苦しんでる方は必ず病院に行きましょう。

喘息などのアレルギー関連の疾患ですと、病院に行かずに(行っても継続させない)自然治癒や体質改善のみで治そうとうする人が時々いますよね。

私もかつてそうでした。

でも、やっぱりまず現状を知ること。そして確実に苦しくない状況をつくるためには、まず最初に病院に行くことが大切です。

なぜなら、一度炎症を起こした気管支は、放っておくとどんどん治りにくくなるそうです。今となっては後悔してる部分でもあります。

歌うならば、声を出すならば、まずは病院で治療です。

ちなみに、風邪でもそうです。

今は自然治癒に重きをおく人も多いし風邪ごときでは病院に行かないし薬をもらわない、という場合もある。喘息だって癖になるステロイドは使いたくない、なんとか体質改善したい、と考える方も多いと思います。

私もそういう学びをしていたことがあります。今でも大事だと思っています。

しかし、少なくともヴォーカリストなど日常的に声を仕事でつかう人にはそんなゆったりとした時間はありません。

もちろん、同時進行として体質改善を含めた生活の根本的な見直し(喫煙習慣はもちろん食事のバランス、睡眠時間などなど)は必要でしょう。

でも、根本的な見直しには時間がかかります。良くなるのに時間がかかることは、声を使う人にとってかなり大きなストレスになります。

そのストレスと不調を両方抱えるなんて、、やっぱり避けるべき、と思います。

喘息治療は継続

約8年ぶりくらいにハードな発作に見舞われている今回。

実は、この2,3年は、季節の変わり目に本当にすこしだけ喘息発作がでることがありました。しかし、程なくすると良くなるので病院に行かなかった。もう治ったって思ってたから。これはしくじりましたね。

喘息はこんな風に改善するらしい

今回呼吸器科で聞いたはなしのなかで、「ちゃんとしなきゃ!!!」って改めて思ったのはこの3つの特徴から。

*発作時でなくても器官は常に炎症を起こしている
*一進一退を繰り返して少しずつ改善に向かう
*放って置くと慢性化した炎症のせいで薬が効きにくなる

喘息の人は、そもそも器官が炎症を起こしている
そこにアレルギーや機構の変化、ストレスなどの外的要因が加わってさらに気道が狭くなるらしいんです。

だから、発作が出なくても継続して治療をすることが大事。おもにはシムビコート、などの吸入ステロイド薬になるようですが、ストロイドといえど、吸入薬なので全身への影響はほぼ無いとのこと。(実際喘息がひどいと「ストロイドでもなんでもいいから打ち込んでくれー!!!」と思うほどですけれどね。。)

 

また、喘息発作は一度良くなってもまた悪くなることもあるなど一進一退の症状を繰り返して少しずつ良くなっていくそうなのです。だから根気よく継続することが大事みたい。あきらめたくなるけど、そこであきらめたらだめなのです。

そしてもう一つ。ま私は最初にクリニックで気管支拡張剤を入れた吸入をした直後も、あまり発作が軽くなった感じがしませんでした。先生が聴診器で胸の音を聞いたら音は消えていたそうだけれど。。

「やはり炎症がずっと続いていたので薬の効くのが少し遅くなっている可能性はある」というようなことを言われて、、ああ、早く取り組むべきだった、、と思いました。

これらのことはきちんとした呼吸器科に行けば教えてくれることです。

実際今回の場合、クリニックでの吸入を済ませたその夜から少しだけ楽になって、次の日からはほぼ普段と変わらない呼吸ができた。

しかしその後ちょっと風邪気味になったせいか、また発作が出てきています。

薬を飲んでるのに一進一退を繰り返すので身体は疲れるし(思い切り息を吸うのでどんどん身体が固くなる)、もううんざりするようなイライラ感に襲われますが、あきらめずにやるしかないんですね。

こちらもご参考に。なるべく疲れない呼吸法について書いています。

うがいがマスト

上述したステロイド吸入剤が治療で最も大事になるんですけれどね。これは、ヴォーカリストには恐ろしい副作用がついてるんですよ。

「嗄声」つまり「声が枯れる しわがれる」という副作用。

実は私の母も60過ぎて喘息になり、ステロイド吸入剤をしていました。
もともと息の量が強いせいかガラ声的な母ですが(母方の祖母はしびれるほどのハスキーボイス。)、ある時声がほとんどでなくなってクリニックに行ったところ、最初は前癌(ガンの前触れ?)みたく言われたそう。

しかし、精密検査をしたら、なんとステロイド吸入剤の影響だったと。。。

この吸入剤は、使用後必ずうがいをするように指示されています。
私が声を仕事にしているので、、と伝えたら、先生は、吸入前にもしっかりうがいして下さい、とのことでした。

この吸入剤使用直後に咳が出始めたので因果関係があるかと思いましたが、そんなに直後に来ることはないので今回のはただの風邪だった様子です。とにかく今はうがいしまくっています。

ヴォーカリストや声を仕事にする人でこのステロイド吸入剤を使用するならば、うざいくらいうがいをしましょう!!

病院ではできないこと

メンタルも関係ある?

喘息と精神的なものとの関係はゼロではないと考える人は多い。
実際私もそうだったので治療がおろそかになったところがあります。これは避けたい。

治療は病院に行くのがマストだと考えておりますが、それでも、精神的なものの関係は確実にあるとも思っています。

ストレスも喘息を悪化させる要因の一つだから。
今年は大きなショックがあったのでストレスも知らず知らずのうちに積もっていた気がします。

それに、7、8年前にいつのまにか喘息が出なくなったことに関しては、下記に書いている通り、心理学の学びや思考の転換ができて精神状態が大きく変わったことが影響をしていると思います。

 

喘息になるとついつい自分の苦しい症状にフォーカスしてしまいますが、おかげで全体的に俯瞰をして状況を見れるようになったりしました。

喘息は自分のストレスや心の向き思考の癖を顧みる、チャンスとも言えると思います。

こちらもご参考に

自然治癒的なもの

薬が効かなかったと思っていた(一進一退を繰り返して根気がなかっただけだったのですが)以前は、アロマや食事療法的なものに重きを置いていました。

こういったものが役に立たないとは全く思いません。こじらせる前ならそれもありなのかもしれません。私自身、ティートゥリーが入ったお気に位入りのアロマは呼吸が苦しいとき随分助けてもらいました。

日々の苦しみを少しでも軽減させて心地よく過ごすためには大事なサポートアイテムと思う。でもこれで、ささくれ立った気管支の炎症は治せない、と思っています。

少なくとも、歌や声を出すことを仕事にする人がなるべく早く安定した症状に持っていくにはそこのみに頼るのは向かないかな、と。

もし、こじらせてしまったのにアロマや食事療法だけでスムーズに治った人がいるなら、むしろ何をやったのか教えてほしいです。

喘息は根気よく治そう

歌をうたうのに喘息持ち、ということは相当しんどい事実かもしれません。ステージのある日に発作が出てたらと想像するだけでクラクラします。

でも、今までの経験上、ステージではなんとか歌えるし、発作が出ないんです。(多分交感神経が優位になってるからかな、喘息は副交換神経が優位な寝る前や低気圧のときに出やすいから。)

なので、悪い方には考えず、根気よく治療することが何より大事。
そして必ず呼吸器科に行きましょう。

私は喘息になった当初はネットで調べまくり、金沢の病院の先生にまで手紙を書いて関東のクリニックを紹介してもらったことがあるんです。でもね、呼吸器科であればほとんど同じかなーと思います。

なぜなら、喘息に関しては定められたガイドラインがあるので、そんなに大きく治療方法に変化はなさそうだから。長いお付き合いになると思うので、病院の場所や先生との相性も大事かもしれません。

ちなみに、この記事をVol.1にしたのは、今後治療の経過に伴う新たな変化や発見があればまた記事にしようと思っているからです。少しでもお役に立てれば幸い。。

とにかく、根気よく心地よく過ごし一緒に頑張って治療を続けましょう〜!

 

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