世界はどうやって変えるんだ?

世界を変えることはできるのだろうか?

具体的な方法を見つけ類い稀な行動力で実際に世界を変えてる人もいる。

でも私たちの多くはスティーヴ ジョブズではない。
どうやって世界を変えられるのだろう、しかもほんの一瞬で。

その答えをもらった、素晴らしいワークショップに参加しました。

ストークスのゴスペル教室

2000年から2001年の間のほんの1年足らず、夢中で通ったのがMD Stokes(ストークス) のゴスペル教室。
 
当時の私は大学を卒業して間もない頃。
まだ習い事としてソロやコーラスをやっていた頃で、自分の心と葛藤しながら「どうやって歌で生きていけるのか」と試行錯誤を繰り返していた時期でした。

そんな時友達の紹介でストークスのこのゴスペル教室に参加し、初めてゴスペルの本当の楽しさを味わいました。

ストークスは、アメリカンベースの教会で指導していたけれど、我々日本人に教会スタイルを強制することはなく、
しかし、ゴスペルの持つ歌の意味は我々に親しみやすい方法で説いてくれていて。

そして心を一つにして歌うこと、
自分が心から楽しむことを教えてくれて、
音楽の素晴らしさを再確認させてもらったのです。

ここで過ごした時間はなんとも形容しがたい美しいもので、そのゴスペル教室は瞬く間に、「The Stokes Family Celebration」という大クワイヤーとなりコンサートも行いCDも作りました。

しかし、それもつかの間、あっという間にストークスは帰国してしまい、もっと早くこの教室に参加したかったと悔やまれたのでした。

ボーカリストとして、またボイストレーナーとしての今の自分にも大きな影響を残した出来事。
 
 
そしてたまたま、本当にたまたまFBで今回のワークショップ情報を見つけ二度見、三度見するほど驚きましたが、興奮冷めやらぬまま速攻参加ボタンをポチりでした。

  

 

ストークスによる現場式ワークショップ

我々日本人のゴスペルグループが歌ってるのは、いわゆるゴスペルとは違うものも含まれて事がほとんど。

ミュージカルソングもあれば、ディズニーものもあるし、ソウルの名曲だって歌うことがある。

(ちなみに我がユニットSOSは昔ゴスペルコーラスユニット、と名乗ってました。がゴスペルばかりを歌うわけではないノンクリスチャングループゆえ、ある時からアカペラコーラスユニットの名乗っております。)

 

そんな誤解を生み出されやすい日本のゴスペル音楽シーンの中で、パワーコーラス、という言葉を用いて活動をしてる、パワーコーラス協会の木島タローさんが、「本物のゴスペルを知ろう」と、彼の師であるストークスを呼んで企画してくれたのが、この現場式クワイヤーワークショップ。

本当に素晴らしい三日間の体験でした。

世界はどうやって変えるのか

ストークスはたくさんのインプレッシブな言葉や話を私達に投げかけてくれました。

でも最も私の心に残ったのは、
「どうやって我々は世界を変えるのか」
ということ。

ワークショップ初日の冒頭、彼はこんな事を話してくれたのです。
(具体的な言葉は別のチョイスだったかもしれませんが内容は同じです。)

 

今世の中は混沌としており、
悲しいことや目を背けたい出来事もたくさん起こっている。
自分に何かできないか。
飢餓から子供を救えないものか
傷ついた人達を癒せないものか
いつも考えている。

パチンと指を鳴らしたら世界の全てが癒やされて変わっていやしないかと。

しかし自分にはそんな力はない。
世界はどうやって変えればいいのだ。

・・・・

しかし大きな世界を変えることができなくても、自分の目の前の世界は変えることができる!!

one ,two, three,と数えて立ち上がってScream!!

one ,two, three,と数えて、
恥ずかしさも恐れも脱ぎ捨てて椅子から立ち上がり

ワーー!!

っと叫べば、その瞬間から自分の眼の前の世界は変わる!

さあ、行くよ!

ワン、ツー、スリー!!

ワ―!!!Scream!!

あれ、まだ怖がってる人がいるね。
不安なの?怖いの?
周りなんて関係ないよ!

さあいくよ、

ワン、ツー、スリー!!

ワ―!!!
Scream!!

・・・・

Welcome to the new world!!!

 

どうです?バカみたいと思います?
怪しい宗教みたいだと思います?(笑

でも、周りの視線をものともせず、
いつもやらない、やったことがないことを
トライすることで世界はまるで違って見える。

自分の視点をちょっと変える勇気を持つことで世界は変わっていく。

それをこんなにシンプルに教えてくれた。

今巷に氾濫してる、同じことを繰り返してるだけの薄っぺらな自己啓発本やブログよりも、よっぽどわかりやすくてシンプルで、かつ行動を伴います(^^)

 

実は20年近く前のゴスペル教室の時も彼は同じことをやってました。
というか、今回、そういえばそうだったな、と思い出した。

でも、当時の私にはこのことにこんな力があるとは思ってもいませんでした。

この頃のワタクシ、人目と人の反応を気ににしてばかりでした。

彼のパワーのおかげで、この「one ,two, three,ワ―!」は素直に楽しくやれてましが、この力を他のところにも向けられたら、きっとあの頃の私の世界はもっと広がっていただろうなあ〜

その時から10年以上を経て、私は成人喘息をきっかけに、別のルートでこの1.2.3ワー!の力をもっと広く使えるようになりました。

だからこそ、今この力の大きさがよくわかります。

そして私達は三日間(人によってはone day ,two daysですが)で、ストークスの熱くまっすぐなDirectionの元歌うことで、たしかに自分の世界が変わることを体感したのでした。

ゴスペルの土台

昔から黒人文化や音楽が大好きで卒論でもテーマにしたほど学んできたし、アフロ・アメリカンのたくさん友達もいたし恋人として付き合ったこともある。

しかし、ゴスペルにずっと携わってきたストークスから出る話には初めて聞いたことも結構あって、そして全てが納得し得るものであるし、胸を打ちました。

Black Peopleがゴスペルを歌う時は、
まるで
「より良く歌うことによってより多くの祝福を神から受けられる」
かと思ってるかのようになる。

だから必死で心からの訴えとして歌われるのだ。

このような事を言っていて、ああ、そうか、と。

だからこそ私達は何人であれ、この全身全霊で歌われる音楽に感動して惹かれるのだろうな、と。

このことはゴスペルを歌わなかったとしても、アフリカ系アメリカ人の方々にはDNAとして受け継がれてるんじゃないかな。。

そしてピアノを爪弾きながらストークスはこうも言っていました。

この曲を聞いて何を感じる?
何を思う?
どう歌いたくなる?
ハートの声を聞いて。

それがゴスペルの土台。
技術的なことや理論はその上に乗っかっていくだけのものでこの土台無しでは築かれない。

この土台である心が何より大切なんだ。

と。

私はボイス・ボーカルトレーナーとして、その「心」を過不足なく確実に表現するための基礎やテクニックを伝えてるけれど、そこに偏ってはいけない、と改めて強く感じました!

どんなテクニックも表現力も、自分が「どう感じるか」という素材なしでは役立たず。

とは言え、自分の心を見つめることは意外に勇気がいるものなのです。
そして、それを表現しようと声をあげることは、もっと力を振り絞らなければならないかもしれない。。

でもこの空間ではそれがすっと出来てしまった。。そんな人は多いはずです。
私も涙をこらえながら歌うこと、いや、泣きながら歌う瞬間が何度も訪れました。

Beautiful,Brand New Day

めったに味わうことのない感覚に埋め尽くされた3日感。
彼のゴスペル教室時代の感動が蘇りました。

愛の詰まった様々な感覚が私たち全員を包んで一つにしてくれて、ここで共に過ごした人たちとだからこそ分かり合えるものがありました。

18年ぶりに当時のゴスペル教室の仲間とも会うことができました。
私にとっては顔もうる覚えなほど久々の面々でしたが、それでもこうやって感動的で喜び一杯の再会になるのは、
言葉に出来ないほど美しかった時間を共有した、と全員が自覚してるから。

ストークスも、「あの日々は本当に素晴らしく、美しかった」何度も言ってくれました。

このワークショップに参加した人の多くが同じことを感じてると思います。
美しくて真新しい世界を実感しているでしょう、きっと。

この企画立案をしてくれた、上述のパワーコーラス協会の木島タローさんにはどんな感謝の言葉を並べても足りません。

そして、この素晴らしい体験をまた日本にいる私達に与えに来てくれたストークスにもたくさんの愛と感謝を。

また来年も来てくれる事を信じて、楽しみに待っていようと思います。

 

20年前の仲間たちと。

自分の歌いグセがわかる体験レッスン詳細はこちら

 

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