クラシック出身の方がポップスを歌う時よくある悩み


ポップス歌うなら地声も出したい

音大の声楽科を出てたり、クラシックの先生に学んでいたなど、クラシック出身の方で
「ポップス歌いたいけどうまく歌えない」という方は少なくありません。 当レッスンでも、そういう理由でレッスンをスタートさせた方は何人かいらっしゃいます。

経験として、クラシックの、いわゆる「ファルセット」「裏声」で出し続けていたせいか、地声で歌えないという状況に陥ることがあるようです。 もちろん裏声が悪いわけではありませんし、ポップス系を歌う我々でも、トレーニングではかなり使います。そして曲中でも表現として必要であれば裏声で歌うこともあります。

ただ、最初から最後までが裏声であるとポップスの良さは半減してしまいます。もちろん、ポップスに限らずソウルでもゴスペルでも同じ。ミーシャや宇多田ヒカル、またヴィヨンセの曲を最初から最後までファルセットで歌うと、違うイメージになることと思いませんか?

「こういう歌を歌いたい!」と思いトライしたものの「あれ?なんだか思った通りに声が出ない」となる方が一定数いらっしゃることは事実です。

 

地声と裏声、そして使えない裏声の違いは?

簡単に言うと、地声は声帯の筋肉と粘膜が振動を起こしてヒダが開閉するのに対し、裏声は粘膜のみ振動をして、完全に声帯のヒダが閉じることはありません。そして、裏声と地声は使っている筋肉が違います。裏声は前の方の筋肉が使われるのに対し、地声は内部の筋肉が使われてるのです。

また、頼りない裏声しか出ない場合は、「裏声でも筋肉は使われてる」ということを認識する必要があります。声帯のヒダは粘膜だけが振動してるとは言え、前方はちゃんと閉じてるのです。そこを勘違いして、脱力しきった状態で息を送り込んでもヒダは開きっぱなしなので使えない頼りない裏声になってしまう。使える裏声のためには多少のテンションは必要なのです。「喉を締めるのはダメ」と言われることが多いボーカル界ですが、「きちんと声帯を閉じる」ことは似て非なること。必要不可欠です。

 

どうやって地声を出していく?

クラシック出身の方は、芯のあるファルセットは出せるけど地声に移行出来ないという方が多いようです。(そもそも芯の無い、使えないファルセットしか出してこなかった、という方もおりました。)

今お伝えして地声と裏声の違いがわかったとはいえ、私達は声帯の内部の筋肉を自らの意志でコントロールすることはできません。「地声だからこっちの筋肉使って、、、裏声の時は、ここにテンションを移行して」など出来るなら有り難い話ですが、そうはいかないのが声というもの。

ですので、大切なのは、地声を出すためにいつものより喉を閉じる感覚を持つこと。色んな方法がありますが、一番負担が無いのは、口をぽかーんと開いて、そのまま喉に手のひらを当てて、そこで息を止めてみる。そうすると、喉にテンションがかかるのを手のひらで感じると思います。これは声帯が閉じてる状態です。このまま自然に息を送り込めたら、地声になります。ずっと裏声出だしてる人にとっては、想像するより喉にテンションはかかる、と感じることでしょう。

以前レッスンに来てくださったクラシック出身の方は、その時出した地声に驚きつつ「こういう出し方は喉を痛めるからダメだと思っていました」とおっしゃっていました。が、無理に締めていなければ喉は痛めません。その方に「喉は痛いですか?」と聞いたらもちろん「全然痛くないです」と。とは言え、普段使っていなかった筋肉を使うので、多少の疲労感は出てくるのですが、正しいフォームで発声していたら地声だから、という理由で喉を痛めることはありません。

クラシック出身の方に限らず、なんだか弱々しい声しか出ない、息が漏れて力のない声だ、芯の無い声だ、という方も、きちんと声帯を閉じられていないことが原因ということが多々あります。一度しっかり自分の喉に手を当てて振動を感じてみて下さいね。

 

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