喘息になったからこそ今の歌がある


30を過ぎて襲った突然の成人喘息

 

現在、歌手として、ボイストレーナーとして

人前に立つことを真正面から

受け止めながら自分軸で生きてます。

 

時々弱い自分が顔をだすけれど、

そんな自分でさえ受け止め抱きしめ、

「まあ、いっか」と笑い飛ばし

次の日にはもう1%だけ強くなれる、

そんな余裕も出てきました。
でも、一昔前は全然違いました。

見かけは今と全く変わらず、

むしろ昔のがイケイケでしたが

実際の中身は弱くてもろくて、

人の目線や評価ばかり気にして

他人軸で生きていたのです。

 

そんなヘタレだった私を

追い詰めるかのように、

ある時突然襲った喘息。

 

あまりに自分とかけ離れていたものなので

最初は全く想像しなかった病名。

 

 

喘息になった瞬間を覚えている

私ね、その瞬間覚えてるんですよ。

で、それがあるからこそ、

この喘息が、症状はどうであれ、

メンタルに起因してると自覚があったのです。

 

それはゴスペル挙式やイベントで

歌手として引っ張りだこだった頃で、

でもなんだか緊張が抜けない、そんな時期に

当時お付き合いが始まりそうだった男性と

メールのやり取りしていた時のこと。

 

とっても大人だったその人は

私の何気ないメールでの一言を

ちょっぴりたしなめたんです。

いや、いま思うと大したことではないんですけどね。

 

その時、私は

「いやだ、どう思われちゃったんだろう!?」

「嫌われちゃったのかな・・・」

「芯のない女だと思われたかな・・><」

といった、不安や邪念がばーーっと出てきました。

 

その時お得意だった

人にどう見られるか

だけを考えた瞬間です。

その時です、突然苦しくなってきたのは。

 

最初は動悸を感じたような、そんな感じ。

息苦しさもあったけれど

動悸の方が強くてまさか喘息とは思わなかったのです。

 

いや、もしかしたら症状が変わったのかもしれないな。

自律神経がバランスを崩したことが今ならわかります。

それまで一杯一杯でやっていた自分の心が、

ちょっとしたきっかけで均衡を保てなくなったのでした。

 

原因不明・薬が効かない

その動悸と息苦しさは時間が経っても収まらず、

一つ目の病院では不整脈、

と診断され薬を処方されても治らず、

それからいくつ病院に行ったかは、

もう数え切れないほどでして。

 

私は喘息の原因の一つである

アレルギーが全く無かった上に、

ステロイドの吸入剤を服用しても

喘鳴(ぜぇぜぇという音)が収まらず、

気管支拡張剤を服用した時は、

むしろ動悸ががひどくなり

倒れたこともありました。

 

病院をはしごしても、

「喘息気味」とか「気のせいでしょう」

とか診断が中途半端で

正式に、喘息、と診断されたのは、

その後3年位経ってからのこと。

東京都の大気汚染助成制度にも認定されました。

 

この時期は本当にきつかった。

実際に大きな発作ではなく、

小さな喘鳴が24時間続いて、

他の人は近づかないと気が付かないレベル、

でも自分はほんとうに苦しい。

 

喘息を理由に、いや、言い訳に?

会社を休んだり約束に行けなかったり

なども増えてしまいました。

 

そして途中もう諦めモードにも入り、

歌もお仕事とソロ活動をストップしました。

 

喘息を言い訳にしたけれど、

きっと、逃げたかったのでしょう。

 

人の評価を気にし、

反応を気にすることに疲れていたし、

そんなことを気にしながら

一人で仕事をしていくことが不安でたまりませんでしたから。

 

むしろ歌の道に戻ることで

でも、歌をを辞めても全く良くならず、

症状はひどくなる一方でした。

6年程経過し、これはもう「薬」で直るものではない

と確信し、心と身体のことを学び始めました。

 

そこで、自分を省みてみると、

今まで他人軸で生きていた自分に愕然とし、

改めて自分の心と向き合いました。

そして、もう一度歌の道に戻ることで

喘息はいつの間にか治っていたのです。

 

身体も心も、どれだけ楽になったことか!

歌と真摯に向き合うことは

自分の心と身体を知ることでもあります。

自分の心や身体の癖に気が付き、

自覚出来る時間でもあります。
実際にこの喘息による気づきがある前と

後の私の歌は全く違います。

「前より説得力を増した」「心に届く」

と多くの人に言われるようになりました。

 

歌とは、マインドが全面に現れてしまう上に、

楽器である身体を駆使して全身前例でエネルギーを注ぐもの。

ここに真面目に取り組むことは

身体と心の奥行きや広がりを促すとさえ思います。

 

歌が上達するだけではない、

大きなプレゼントがあるのです。

喘息になったからこそ、ここに気が付き

今のように歌えるようになった。

 

もし今どこかで苦しんでる人がしたら、

歌が変わる、大きなチャンスかもしれません。

 

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